MUFGが国立競技場とパートナーシップを締結
2023年10月、株式会社ジャパンナショナルスタジアム・エンターテイメント(JNSE)と株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、国立競技場の「ナショナルスタジアムパートナー」の第一号となる契約を締結しました。この契約により、国立競技場は新たな社会価値を創造する場として進化することが期待されています。
新パートナーシップの背景
この取り組みは、国立競技場を世界のトップスタジアムに成長させるという目標のもと進められています。「ナショナルスタジアムパートナー」契約は、スポーツやエンターテイメントの発展のみならず、地域活性化や次世代育成、環境保全など、多様な分野での共創を促進し、社会課題の解決を目指しています。
実際、2026年1月には、国立競技場の通称が「MUFGスタジアム」となる予定です。ただし、正式名称は依然として「国立競技場」とし、各競技団体の規定に基づいて運用されることになります。
未来型スタジアム「MUFGスタジアム」への進化
新たな呼称のもとで、MUFGスタジアムはただの競技場ではなく、文化や経済、地域とのつながりを深める「未来型スタジアム」を目指します。具体的には、スポーツや音楽などの多様なイベントの開催や、ICT設備の高度化、飲食エリアの刷新、地域との連携強化を進めていきます。
この進化を象徴するプロジェクト群は「KOKURITSU NEXT」と名付けられ、国立競技場が持つ社会的価値をさらに拡張するための取り組みをまとめたものです。単なる物理的なリニューアルにとどまらず、社說企業とともに「国立競技場の価値向上」と「社会課題の解決」を目指します。
具体的な取り組み
JNSEとMUFGの提携により、国立競技場は以下の二つの観点からの取り組みを実施する予定です:
1.
競技場の価値向上に関する取り組み
- 先端設備の導入や技術開発支援
- 新たな事業価値の創出
- スポーツ産業の発展に向けた地域社会への展開
- スタートアップ育成活動の実施
2.
社会課題の解決に資する取り組み
- スタジアム活用アイデアの実現
- 地方創生や文化継承の発信基地としての展開
- スポーツ関係者向けのキャリア設計や金融リテラシーの向上
これらの取り組みによって、MUFGスタジアムは持続的に社会的価値を創出する「共創の拠点」となることを目指します。
各社の意見
この新たなパートナーシップの意義について、JNSEの竹内社長は「MUFGが持つ金融の専門性と地域貢献の姿勢が国立競技場の visionと響き合います」と述べ、MUFGの亀沢社長も「私たちのグローバルなネットワークを活かし、ナショナルスタジアムの進化に貢献することを光栄に思います」とコメントしています。
このように、MUFGとの提携は国立競技場にとって新たな歴史の一歩となります。今後、共に挑戦と進化を続け、スポーツや文化の新たな価値を創造していくことが求められます。そして、それが地域社会にどのように貢献するのか、非常に期待が高まります。### まとめ
国立競技場は、新たなパートナーシップを通じて、これまで以上に多様な価値を提供する場へと変貌を遂げようとしています。スポーツやエンターテイメントが交差する場として、多くの人々に希望と感動をもたらす存在であり続けるための第一歩が、今まさに踏み出されようとしています。