双葉町の新たな再生を目指すリトリート型ホテルの魅力とは
福島県双葉町に新たな観光名所として、「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」が2026年6月にオープン予定です。本プロジェクトは大和ハウスグループの大和ライフネクスト株式会社が手掛け、震災の影響を受けた地域を再生することを目指しています。このホテルは、双葉町の自然環境や地域の記憶に寄り添い、訪れる人々が心身を整えるリトリートの場として位置づけられています。
自然と記憶をテーマにした空間
「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」は、ビオトープとライブラリーを中心とした施設が特徴です。ビオトープは、福島大学の教授である黒沢高秀氏の監修の下、双葉町本来の自然を再生させるための場所として整備されており、在来種の湿地・草地植物を中心に植栽されています。水生昆虫や水鳥が戻ってくることを目指し、双葉町の過去の生態系を復元しながら自然が息を吹き返す環境を育むことに挑戦しています。
このビオトープは、訪れる人々が自然の再生を感じられる場になることを目指しています。季節ごとに変わる風景を楽しむことで、双葉町の再生の歩みを静かに感じることができるのです。
ライブラリーを通じて地域の記憶に触れる
共用棟にはライブラリー「ふたばの本棚」が設けられ、ここでは震災や地域文化に関する約2,000冊の書籍が用意される予定です。幅允孝氏が監修し、単なる情報の蓄積にとどまらず、「記憶をつなぐ、過去から未来への架け橋」としての役割を果たす空間として構想されています。このライブラリーは、ホテルの利用者だけでなく、地域住民にも開かれる予定です。
参加者が気になる本を選び、その理由を語り合うワークショップも行われており、地域の人々の思いや関心を反映した、本に触れ合う機会を大切にしています。幅氏は、この空間が静かで落ち着いた場所であり、読書を通して自己を内省し、新たな一歩を踏み出すきっかけにしてほしいと述べています。
地域との調和を重視
「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」では、ホテルのコンセプトとして「再生」「再会」「再訪」の3つの“ふたたび”を掲げています。このフレーズは、双葉の自然や産業を再生し、この地を愛する人々と再会し、訪れることを促すものです。訪れる人々がこの美しい町を愛し、何度でも帰ってきたくなるような空間を作るため、様々な施設が完備されています。
四季の移ろいを感じさせるビオトープ、心地よい温もりを持つスパエリア、地元の旬の恵みを味わえるオールデイダイニングがあります。これらは日常から離れ、心静かに自分と向き合う時間を提供します。
ホテルの詳細情報
このホテルは鉄骨造で、共用棟の一部は木造の5階建て。客室数は98室、バンケット及びカンファレンスルームも備えられています。敷地面積は約23,000㎡、建築面積は約2,500㎡で、延床面積は約7,000㎡にも及びます。工事は2024年9月に着工し、2026年に竣工予定です。
このように、「FUTATABI FUTABA FUKUSHIMA」は双葉町の自然環境と地域の歴史に寄り添い、心温まる体験を提供することを目指しています。未来の利用者にとって、訪れる価値のある場所になることを期待しています。