函館市 湯の川温泉に新たな拠点「YUNOKAWA DESIGN」設立
北海道函館市の湯の川温泉に、地域住民とクリエイターが共創する新たなクリエイティブ拠点 "YUNOKAWA DESIGN(湯の川デザイン)" が設立されました。このプロジェクトは、株式会社monopoの共同設立者である佐々木芳幸さんが生まれ育った地に根付いています。
函館と湯の川の歴史的背景
函館は、歴史的には江戸末期に外国と開かれた港町として名を馳せました。ここには和人とアイヌ民族の交流を通じた文化が根付き、開港後はさまざまな国からの商人や文化人が行き交い、地域の独特な文化を形成してきました。明治以降は、海運・漁業・観光が栄え、湯の川もまた多くの旅人が訪れる名所となりました。
現在直面する課題と可能性
2025年には人口が約23.3万人に減少する見込みですが、それに対して観光業は好調です。観光客数は過去最多を記録しており、「暮らす人は減るが、訪れる人が増える」という明確な課題が浮かび上がっています。この状況において、YUNOKAWA DESIGNは"地域再生"と"文化創造"を目指し、地域に革新をもたらそうとしています。
温泉という文化の場
湯の川は室町時代に開湯された、最も古い温泉のひとつで、多様な人々が訪れ共創の場として機能してきました。ここでは湯治のみならず、さまざまな文化人が集まり、作品の構想を練ったり、人生を深く考えたりしてきました。
静かな衰退と未来への希望
しかし、時代と共に観光地としての光は薄れ、後継者不足や人の流出が深刻な問題となっています。その中でYUNOKAWA DESIGNは、地域の物語や価値を再編集し、未来につなげる重要な役割を果たします。佐々木さんの思いは、「地域のすばらしさを再発見し、地域にいる人々と共に未来を描く」ことにあります。
YUNOKAWA DESIGNの取り組み
YUNOKAWA DESIGNは、地域の魅力を再発見し、それをデザインで表現することを主な使命としています。具体的には、地域課題のブランディング、観光体験の再編集、さらには空き家の再活用など、多岐にわたるプロジェクトを計画しています。
具体的なプロジェクト
1.
「minato」クラフトビールプロジェクト – 湯の川の物語を伝えるラベルデザインを起点に、ビールを通じて地域文化を発信します。
2.
湯倉神社との連携 – コミュニティの再編や文化交流の場を創造するプランです。地域の人々と観光客が自然に交流できる場を提供します。
参画クリエイターたち
クリエイターたちは地域の魅力を世界に発信する役割を担います。高井義人さんや工藤圭右さんをはじめ、北海道に関わる多くの才能が集まり、湯の川の未来を共に見つめていくことが期待されています。
未来に向けて
設立メンバーは、土地に根付く文化と世界で培ったクリエイティビティを融合させ、新しい湯の川を作り上げていくことを目指しています。地域における創造の火を灯すことで、この場所の物語は新たな章を迎えるでしょう。
様々なバックグラウンドを持つ人々が集まることで新たな価値が生まれる交差点として、YUNOKAWA DESIGNは重要な役割を果たすと信じています。もし地域や文化づくりに興味がある方は、ぜひ連絡を取ってみてください。地域が次世代の希望を育む場所になりますように。