TISとTorusが手掛ける収益改善サービスの新たな展開とその意義

TISとTorusが始める新サービス

TIS株式会社とTorus Advisorsは、共同で「カードイシュア・アクワイアラ向け収益改善支援サービス」を2025年11月10日から提供することを発表しました。このサービスは、国際ブランドカードの取引データを詳細に分析することで、イシュアやアクワイアラが直面する収益の最適化を支援するものです。これにより、持続可能な収益改善が期待されます。

サービスの背景

近年、クレジットカードやデビットカードの市場では、決済方法の多様化や顧客のニーズの変化が進んでおり、競争が非常に激化しています。そのため、従来の単独で収益を管理する手法では、十分な最適化が難しくなっています。TISは、長年にわたり決済システムを支え続けてきたプロフェッショナルであり、約50%の国内市場シェアを誇ります。そのTISが持つ経験とノウハウを元に、イシュアやアクワイアラの抱える課題を解決する手法を模索してきました。

一方、Torusはリトアニアに拠点を置くフィンテック企業で、2021年に創設されて以来、国際ブランドカードの手数料に特化した分析ソリューションを提供しています。現在はヨーロッパを中心に展開しており、アジア地域への進出も視野に入れています。

「収益改善支援サービス」とは

この新しいサービスは、カードの発行・管理にかかる手数料の分析を行い、収益構造を可視化することで、顧客が抱える課題を明確にし、改善提案を行います。主に以下の二つのメニューが提供される予定です。

- カードネットワークインボイス分析

国際ブランドから発行されるインボイスを分析し、収益の最適化に向けたインサイトをダッシュボード形式で提供します。

- トランザクション分析

取引ごとの手数料を分析し、継続的な改善アプローチを提供します。生成AIを活用して、データをより効率的に抽出できます。

このように、TISとTorusの連携により、双方の強みを生かした効率的なサービスが展開されることとなります。

導入効果の実績と今後の展望

なお、2025年1月に予定されている大手信販会社での先行導入を通じて、収益改善の効果を確認することができます。TISとTorusは、2030年度までに30社への導入を目指しており、2026年度以降はASEAN諸国へのサービス展開も視野に入れています。

この新しいサービスは、クレジットカード業界だけでなく、広く金融業界全体への影響を及ぼすことでしょう。御社のビジネス改善にどのように役立つか、ぜひ注目していただければと思います。

受付窓口

本サービスに関する詳しい情報やお問い合わせについては、TISのデジタルイノベーション事業本部のPAYCIERGE総合窓口までご連絡ください。
E-Mail: [email protected]

詳細については、公式サイトもご覧ください。
公式サイトへ

※記載されている情報は発表日現在のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。