新東工業の精密寸法測定機「SMICシリーズ」
新東工業株式会社(名古屋市に本社を構える)は、光通信市場の需要の高まりに応え、精密寸法測定機「SMICシリーズ」の販売強化を発表しました。この新しい測定機は、光ファイバー接続用部品であるMTフェルールの寸法を極めて高精度に測定できることが大きな特徴です。
光通信の重要性と課題
近年、生成AIやクラウドサービスが急速に発展し、それに伴ってデータセンターの需要が増加しています。この流れによって、光データ通信の高速化と大容量化が急速に進んでいます。しかし、信頼性を確保するためには、伝送時の損失、いわゆる光ロスを最小限に抑えることが必要です。このため、MTフェルールの製造時におけるファイバー孔のずれ(偏心量)の改善は、光通信業界全体の重要な課題となっています。
SMICシリーズの機能と利点
「SMICシリーズ」は、孔偏心量を0.1μm以下の高精度でデータ化することができます。これにより、測定された値を改善・修正し、正確な測定結果を製造工程にフィードバックすることで、ファイバー孔の偏心精度を大幅に向上させることが可能です。この高精度測定の実現は、MTフェルール製造メーカーにとって非常に重要であり、さらなる品質向上につながります。
新東工業では、SMICシリーズをMTフェルールの製造工程での寸法基準機として多くの企業に導入してもらうことを目指しています。また、MTフェルール市場の成長とともに、その要求される精度も高まっているため、当社はこの製品の拡販に向けて力を入れています。
今後の展望
新東工業は、SMICシリーズの年間販売台数を20台以上に引き上げることを方針としており、今後の市場拡大に大きく寄与することを予見しています。また、製品の詳細情報と問い合わせ先も公開されています。興味のある方は、新東工業SP事業部営業グループ(電話:046-248-0026)までお問い合わせください。
総括
光通信市場は急速に進展している中で、精密寸法測定機「SMICシリーズ」のような革新的な技術の導入が求められています。新東工業は、その高精度測定技術を活用して、業界全体の信頼性と品質向上に貢献していくことでしょう。未来の通信インフラを支える重要な役割を果たすことが期待されます。