アルバイト時給動向
2025-07-14 11:21:47

2025年6月のアルバイト平均時給、4カ月ぶりに減少。注目の職種や地域は?

株式会社マイナビが先日発表した「2025年6月度アルバイト・パート平均時給レポート」によると、全国のアルバイト平均時給は1,295円となり、4カ月ぶりの減少となりました。本レポートは、マイナビバイトに掲載された求人情報を基に集計されたデータをもとに作成されています。

全国平均時給の動向


2025年6月の全国の平均時給は、前月に比べて11円の減少を見せていますが、一方で前年同月比では50円の増加と、過去34カ月にわたる増加傾向が続いています。職種別の内訳を見ると、特に「飲食・フード」は、1,174円となり、6カ月連続で上昇し、過去最高値を記録しました。同様に「警備・清掃・ビル管理」も1,178円となり、こちらも過去最高を更新しています。全体では16の職種の中で9職種が前月比で上昇し、7職種が減少する結果となりました。

エリア別の時給比較


全国全7エリアの平均時給を見ると、前年同月比では全エリアが増加したものの、前月比では減少という結果になりました。特に「甲信越・北陸」エリアの平均時給は1,246円で、前年同月比は128円増加し、増加額でトップの座を占めています。また、「北海道・東北」や「中国・四国」も前年同月比で増加が見られました。

三大都市圏の状況


三大都市圏—東京、名古屋、大阪—における平均時給は1,327円です。こちらも前月比で11円の減少がありましたが、前年同月比では39円の上昇です。特に警備や清掃分野では、シニア層の活躍が目立ち、1,220円となり、こちらも過去最高を記録しています。

石川県の特異点


令和6年に発生した能登半島地震から1年半が経過した石川県では、平均時給は1,218円と、甲信越・北陸エリアの中では最も低いものの、前年同月比で1.53倍と特に求人件数の増加が顕著です。この増加は、震災後の復旧や企業の採用活動の活発化が背景にあると考えられます。地域経済の回復を考える上で、石川県の雇用状況は注目すべきポイントです。

結論と今後の展望


今回の調査結果から、全国平均時給は4カ月ぶりの減少があったものの、業種によっては上昇傾向が続いていることがわかります。特に「飲食・フード」職は慢性的な人手不足が影響しており、給与の引き上げが進んでいます。また、「アパレル・ファッション関連」では、サマーセールを控えた求人の増加が見られます。地域的には、復旧が進む石川県が注目されるため、今後も各地の雇用情勢における動きに目を向ける必要があります。雇用の場を支えるための安定した条件の整備が重要とされる今、各企業の採用活動にも影響を与える要素が多々ありそうです。


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会社情報

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株式会社マイナビ
住所
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155

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