KAMEREOが資金調達
2024-12-09 11:21:27

ベトナムの食品EコマースKAMEREO、12億円の資金調達で事業拡大へ

KAMEREOが12億円超の資金調達を実施



ベトナムのKAMEREO INTERNATIONAL PTE. LTD.は、住友商事や複数の投資企業から12億円を超える資金を調達したことを発表しました。この成功により、同社の累計資金調達額は23億円を超えました。

KAMEREOの概要


KAMEREOは、ベトナムの事業者向けに生鮮食品の卸売を行うスタートアップ企業です。野菜を中心に冷凍食品や調味料、飲料、乳製品など2,000種類以上の商材を取り扱っています。特に自社の集荷場を持ち、契約農家との協業を通じて効率的なサプライチェーンを構築しています。

同社は、生鮮食品の流通を高めるためのモバイルアプリやWebサイトを自社で開発し、顧客ニーズに応じて迅速に対応。ベトナム国内の小規模事業者が存在する中で、KAMEREOはコスト削減と供給の安定性を両立させています。現在、ホーチミン市を中心に3,000以上の事業者にサービスを提供中です。

今回の資金調達の目的


調達した資金は、ベトナム各地への事業展開や商材強化、自社の輸入事業の開始、新たなサービスの展開に利用されます。また、プロダクトの機能開発にも注力していく方針です。

KAMEREOの代表、田中卓氏は、これまで飲食店だけでなくスーパーマーケットや病院など、多様な顧客層に応じた商品群を充実させてきたことを強調。日本市場にはメガプレイヤーが存在する一方、ベトナムは市場が分散しているため、統一した流通企業を目指すとしています。

都市展開とマーケットプレース事業


2024年12月には、南部のホーチミン市に加えて北部のハノイにも進出し、ベトナムの主要都市にサービスを提供する計画があります。さらに冷蔵輸送の体制を整え、中部地域への展開も視野に入れているとのことです。

KAMEREOは、[HORECA]市場に向けてマーケットプレース事業の強化も進めており、業務スーパーとパートナーシップを結ぶなど、新たなビジネスモデルを構築しています。

プライベートブランドの開発


昨年からプライベートブランドの開発も強化しており、特にスーパーマーケットやコンビニ向けのカット野菜やカットフルーツの展開に力を入れています。また、消耗品のプライベートブランド化も進行中です。このように、市場のトレンドに柔軟に対応しながら新商品の投入を図っています。

投資先からの期待


本ラウンドの調達に関与した投資企業からは、KAMEREOがベトナム市場での食品流通事業の課題に対し、着実に支持を獲得しているとのコメントが寄せられています。特に田中氏のリーダーシップが高く評価されており、同社の成長に対する期待が寄せられています。

代表プロフィール


田中卓氏は、2018年にKAMEREOを設立し、ベトナム市場での食品流通に革新をもたらすべく活躍してきました。大学卒業後、金融業界での経験を経て、飲食業界での実務を積み、起業に至りました。彼のビジョンと行動力が、KAMEREOの成長を支える大きな要素となっています。

今後のKAMEREOの展開から目が離せません。


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会社情報

会社名
KAMEREO INTERNATIONAL PTE. LTD.
住所
F05-F06, Floor 1 – The Manor 2, 89 Nguyen Huu Canh Street, Ward 22, Binh Thanh District, HCMC
電話番号
0812-463-727

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