アダストリアとみんなの銀行が新たなファッション経済圏を構築へ

アダストリアとみんなの銀行の新たな協業について

カジュアルファッションのリーダーであるアダストリアが、デジタルバンクの先駆者であるみんなの銀行との基本合意書を締結しました。この画期的な取り組みの目的は、両社のリソースを融合させ、ECモール「and ST」のサービスを新たな次元へ引き上げることにあります。

アダストリアのミッションと現状

アダストリアは「Play fashion!」をミッションに掲げ、現在では国内外に約1,500店舗を展開。ブランドの多様性（「グローバルワーク」、「ニコアンド」、「ローリーズファーム」など）により、1,800万人を超える会員を誇るECモール「and ST」を持っています。そのプラットフォームを単なる物販サイトからファッショントータルプラットフォームへと進化させるべく、新たな会社を設立し、独立した形で関連事業を運営する計画を立てています。

みんなの銀行のビジョン

一方、みんなの銀行は日本初のデジタルバンクで、「みんなの『暮らし』に溶け込む」を理念とし、購入と金融機能をシームレスに結び付けるBaaS事業を展開しています。この新しいサービスの提供を通じて、日常の中で役立つ経済圏を創造することを目指しています。

今回の基本合意の意義

基本合意書により、アダストリアは「and ST」にみんなの銀行の金融サービスを組み込むことで、顧客に「利便性とおトク感のあるワクワクする経済圏」を提供する狙いがあります。この取り組みの第一弾として、アダストリアの提携支店を設立し、みんなの銀行が提供するAPIを通じて銀行口座と連携したA2A決済（*Account to Account）を実現する計画があります。

ユーザーの利便性向上

具体的には、「and ST 口座決済（仮）」と称される新たな決済手段が導入される予定で、これにより顧客はお得にショッピングを楽しむことが可能になります。また、次のステップとして「and ST Wallet（仮）」を立ち上げ、アプリ内で口座残高の確認や、ポイントを現金化できるサービスを検討中です。これは、今後のユーザー体験を大きく変える可能性を秘めています。