NANKAIグループのデジタル変革を支える認証基盤刷新
株式会社フレクトは、NANKAIグループ(旧南海電気鉄道)が提供する「minapita ID」の新たな認証基盤の刷新を支援しました。本プロジェクトは、NANKAIグループのシステム構築を専業とする南海システムソリューションズと連携して実現され、2026年4月1日に本番リリースを完了しています。
背景と課題
NANKAIグループは「しあわせなくらし」を目指し、鉄道や商業施設、不動産等の多様な事業を展開しています。それに伴い、利用者がグループ内のさまざまなサービスを自由に利用できるよう、共通のIDによる快適なサービスの提供を検討していました。しかし、既存のOSSベースの認証基盤は、ソーシャルログインやゲスト会員などの「お客さまにとっての使いやすさ」を高める機能を実現するには制約があり、自社開発によるコストやリスクも課題となっていました。
フレクトはこの課題を受け、IDaaSである「Auth0」への移行を提案しました。これにより、より安全で使いやすい新たな認証基盤の構築を進めました。
開発のポイント
1. シームレスなログイン体験
新たに構築されたAuth0の認証基盤は、GoogleやAppleなどのソーシャルログインに対応していますが、元のシステムではユーザーが別IDとして管理される課題がありました。そこで、Auth0の「アカウントリンク」機能を導入し、ユーザーの複数アカウントを統合する仕組みを実現しました。この工夫により、ユーザーは自然に異なる認証方法を使い分けることが可能になりました。
2. minapitaブランドとの統合
エンドユーザーが自らの情報を管理できるアカウント管理画面をAuth0のAPIで構築し、minapitaのブランドとの一体感を持たせました。これにより、利用者はサービスの一環として直感的に操作できるUIが実現されました。
3. パスワード再設定不要の移行
数十万件の既存会員ユーザーが、パスワードの再設定なしで新しい認証基盤に移行できるよう計画が立てられました。限られた時間内に安全かつスムーズに移行を成功させるため、事前に段階的なユーザーデータの移行を行い、当日は差分のみを移行することで、トラブルなく進めました。
成果と今後の展望
新しい認証基盤の導入により、minapita IDに連携するサービス数が3から5に増加。ユーザーは一つのIDで複数のサービスを利用できるようになり、顧客行動データも横断的に分析する基盤が整いました。NANKAIグループは、今後このデータを駆使してOne to Oneマーケティングを進め、AIを用いた分析やセグメンテーションを行うことで、利用者へ新たな価値を提供し続ける方針です。
フレクトは、NANKAIのさらなるデジタル変革を引き続き支援してまいります。詳細な開発秘話は
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