STM32C0マイコン登場
2025-02-26 17:18:44

STマイクロエレクトロニクスが新たに発表したSTM32C0マイコン

STマイクロエレクトロニクスが新たに発表したSTM32C0マイコン



STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM)が、次世代の組込み開発をサポートする新しいシリーズ「STM32C0」を発表しました。このシリーズは、メモリ容量の増加、インタフェースの拡充、通信機能の向上などを実現しており、デザインの柔軟性が飛躍的に向上しています。特に注目すべきは、コスト効率の良いマイコン「STM32C051」です。

STM32C051の特長



STM32C051は、最大64KBのFlashメモリを搭載するマイコンで、より多くのストレージが求められるアプリケーションに最適です。従来のSTM32C031では実現できなかった高いメモリ容量を提供します。また、最大48ピンのパッケージで、追加のインタフェースやユーザI/Oチャネルを搭載しており、開発の自由度を高めます。

他の新製品も注目



さらに、STM32C0シリーズの他の製品、すなわち「STM32C091」と「STM32C092」は、Flashメモリが256KBに拡張され、最大64ピンのパッケージで提供されます。特にSTM32C092はCAN FDインタフェースを内蔵しており、これによりコスト削減とともに、産業用通信やネットワークデザインの効率化が図れます。

STの汎用マイクロコントローラ事業部のジェネラルマネージャであるPatrick Aidoune氏は、STM32C0シリーズはコスト重視の製品ラインであり、様々なペリフェラルを備えることで、幅広い用途に対応できる点を強調しています。特に大容量のFlashメモリを活用することで、グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)の設計が可能になり、STのTouchGFXツールを用いることで魅力的なユーザ体験を提供できるとしています。

経済的な設計



STM32C0は、特にコスト面での優位性が際立っています。水晶発振子を必要としないUSBフルスピードデバイスやUSARTなど、様々なインタフェースを搭載し、内部クロックと単一電源入力に対応した経済的なデザインを実現しています。これにより、外部部品のコスト削減が可能となり、基板設計の簡略化にも寄与します。

長期的な供給と高い信頼性



全てのSTM32C0マイコンは、STの長期製品供給保証プログラムに含まれており、産業機器の寿命全体にわたる安定した供給が保証されています。さらに、IEC 61508機能安全規格など、製品レベルの認証を取得しやすいことも大きなメリットです。このマイコンは、STM32G0シリーズと同じArm® Cortex®-M0+コアを搭載しており、共通のパッケージ形式やピン配置、ペリフェラルが多いため、設計の流用も容易です。

価格と入手方法



これらの新型STM32C0マイコンは現在量産中で、参考価格は以下の通りです。- STM32C051F8P6:約0.426ドル
  • - STM32C091FCP6:約0.682ドル
  • - STM32C092FCP6:約0.733ドル(CAN FD搭載)
無償サンプルはSTのeSToreから入手可能です。さらに詳細についてはSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。

まとめ



STマイクロエレクトロニクスのSTM32C0シリーズは、柔軟性、コスト効率、長期的な供給保証を兼ね備えたマイコンであり、様々なアプリケーションへの対応が期待されます。これからの電子機器の開発において、重要な要素となることでしょう。


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会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

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