ライカの歴史と記念すべきオークション
2025年、ライカは設立からちょうど100年を迎えます。この特別な年に数々のイベントを予定している中、特に注目されるのが第46回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」です。
100年間の進化
ライカは1925年に初の量産35mmカメラ「ライカI」を発表し、革命的な写真のあり方を提唱しました。その小型で扱いやすさは、報道写真など新たなジャンルの開拓に寄与。特に「ライカI」は、プロトタイプの「ライカ0型」に連なります。これは試験的に作られたもので、数少ない存在が確認されていることから、非常に貴重なコレクターズアイテムとなっています。
オークションでの注目商品
2022年には「Leica 0-Series No. 105」が1,440万ユーロで落札され、オークションでのカメラ落札価格の記録を更新しました。そしてその流れを受け、本年6月には「Leica 0-Series No. 112」が出品される予定です。このカメラは初期モデルの中でも特に価値が高く、生産台数が非常に限られています。
「Leica 0-Series No. 112」は、エルンスト・ライツ社の試験部長オスカー・バルナックが所有していた個体で、彼が開発した「ウル・ライカ」がその基盤となっています。このカメラは、上下のポケットに収まるほど小型でありながら、35mmフィルムを採用した斬新なデザインが当時話題を呼びました。バルナックのアイディアは、後にライカの商業成功を導くことになります。
さらなる記録破り
この数年、ライカ0型のオークションは大きな話題を呼んでいます。近年のオークションでは、いずれも200万ユーロを超える価格で落札される結果となっており、特に「Leica 0-Series No. 122」は240万ユーロで記録更新を果たしました。このような高い需要があるため、今回のオークションでも熱い競争が予想されます。
ライツ・フォトグラフィカ・オークションの社長アレクサンダー・セドラクは、「ライカ0型の出品は、世界中のコレクターの注目を集める」と述べ、このカメラが持つ重要性を強調しています。彼は、ライカI誕生100周年を祝う形でオークションに出品できることを喜んでいます。
記念展示とオークションの日程
特別公開は、ミラノのライカストアにて2025年4月4日から行われ、その後のオークションは2023年6月27日にドイツ・ウェッツラーで開催される予定です。このイベントは、世界中の写真愛好家やコレクターにとって待望の瞬間となるでしょう。オークションカタログの発表は5月に行われ、その他の出品アイテムも含め詳細が発表される予定です。
ライカは、これまでの100年間の歴史を踏まえ、未来へのさらなる革新を目指し続けています。この特別な年に、歴史的なカメラがオークションに出品されることは、ファンにとって一大イベントとなることは間違いありません。ライカのウェブサイトでは、さらなる詳細情報が発表されるので、是非チェックしてみてください。