ベネッセの英語学習アプリ「GELP」が日本e-Learning大賞で特別部門賞を受賞

ベネッセの英語4技能学習アプリ「GELP」が受賞

株式会社ベネッセコーポレーションが提供する中学生・高校生向け英語4技能学習アプリ「GELP（ジェルピー）」が、最近開催された第22回日本e-Learning大賞で「個別最適な学び特別部門賞」を受賞しました。このアプリは、生徒の学力や関心に沿った個別最適化された英語学習を提供し、自律的な学びを実現しています。

GELPの概要

「GELP」は、英語検定「GTEC」を手掛けているベネッセが開発した英語学習アプリで、2025年4月から提供が開始されました。ユーザーは260万人を超え、株式会社ポリグロッツと共同開発したことで、実績のあるアプリとなっています。最新の生成AI技術を使用し、生徒と教員間のデータ連携が可能で、教室での授業でも活用できます。このような機能により、学力の異なる生徒たちに対して、AIを駆使した個別対応が行われ、教員の負担を軽減します。

アプリリリースからの短期間で、約300校および11の自治体に導入されており、その効果についても高い評価が寄せられています。特に、「AI評価により音読指導がスムーズになった」という声や、「対話中心の授業が行いやすくなった」といったフィードバックが目立ちます。

GELPの特長

「GELP」の特長を以下にまとめます：

1. 個別最適化された英語4技能の学習

- 学習者の能力や興味に応じて、一人ひとりに最適な教材（MyRecipe）を自動で配信します。
- 「GTEC」スコア連携による目標設定支援や、志望大学合格者の実績データをもとにしたスコア比較機能も存在します。

2. 即時フィードバックと対話型コンテンツ

- 発音や文法、語彙はもちろん、論理的な点まで瞬時に評価するAIフィードバック機能を搭載。
- 特許を取得したディベート練習レッスンなど、生成AIを活用した対話的なコンテンツによって、生徒の発信意欲も引き出します。

3. 教員の負荷軽減とデータ活用

- 教師管理画面を通じて、AIが生成した設問を配信でき、音読評価や学習進捗を一括管理することで、教員の業務負担を減少させます。

受賞者のコメント

「学校内では学力差が広がり、一律の指導が難しくなっています。そのため、GELPが個々の学びを支援できることが評価されて非常に嬉しいです。」と、株式会社ベネッセのGTEC・グローバル事業開発部長、吉松真理恵氏は語ります。また、株式会社ポリグロッツの代表取締役、山口隼也氏も「今後の目標は、『日本の中高生が使う最初で最後の英語学習ツールになる』ことです。」と述べ、さらなるブラッシュアップに向けた意気込みを示しました。