SREコネクトの設立とその意義
一般社団法人SREコネクトは、2025年7月に東京都渋谷区に設立されました。この法人の目標は、SRE(Site Reliability Engineering)を普及させ、エンジニアコミュニティの持続可能な成長を促すことです。技術者たちが最新の知見を共有し合う場が提供されることで、日本におけるSRE文化のさらなる発展を目指しています。
SREの重要性
SREは、Googleによって体系化されたアプローチで、“サービスの信頼性”を向上させるための手法です。運用と開発の経験を融合し、サービスのクオリティを高めるためのプラクティスとして、多くの企業で注目されています。SREコネクトは、これまで有志が開催してきたカンファレンスや勉強会の成果をもとに、法人化を通じて、さらに広がりのある活動を展開することを目指しています。
設立の背景
SREコネクトは、「SREを広める」ことを信念に掲げた有志によって設立されました。これまでもSREに関心がある個人や組織とのつながりを大切にし、イベントやネットワーキングを通じて、情報の共有を行なってきました。しかし、活動が広がる中で、持続可能な支援体制の重要性が高まっていることも実感されており、法人化が必要だと考えられました。
課題の明確化
日本のSRE文化は、十分に浸透していません。そのため、以下のような課題が顕在化しています:
- - SREに取り組むきっかけが得られない
- - 横のつながりが少なく、孤立しがち
- - 実践的な知識の共有ができていない
こうした問題を解決するため、SREコネクトは誰もがSREを実践できるような仕組みを提供していきます。
活動内容
SRE Kaigiの開催
SRE Kaigiは、技術者が多様な事例を共有し、交流できる場を設けることを目的とした年次カンファレンスです。このイベントでは、技術者が活躍できる場を増やすことを理念に掲げ、参加者がSREに興味を持つような内容を提供しています。2025年に開催されたSRE Kaigi 2025では350名以上が参加し、大盛況のうちに終わりました。次回のSRE Kaigi 2026も、2026年1月に開催予定です。
ゆるSRE勉強会
株式会社リブセンスのSREである山崎氏が発起人となった「ゆるSRE勉強会」は、気軽にSREに関するトピックを話し合える場として2023年にスタートしました。この勉強会は、代表理事の井上も共同運営に参加し、12回の定期開催を実施しています。600人を超えるメンバーが参加し、様々な知見が共有されています。
SRE Magazineの発刊
SRE Magazineは、国内唯一のSREに関するメディアです。このWebマガジンは、広くSREを学ぶためのプラットフォームとして不定期に発行されており、今後も多くの寄稿が予定されています。
今後の展望
SREコネクトは、引き続きSREの普及を目的に、カンファレンスや勉強会を開催予定です。最終的には、全てのエンジニアが「信頼性」という価値を共有し、支え合う文化を形成することを目指しています。
役員紹介
- - 井上 翔太:代表理事、SRE Kaigi実行委員長
- - 草間 一人:理事、PagerDutyプロダクトエバンジェリスト
- - 山﨑 理弘:理事、株式会社リブセンスのSRE
法人概要
「一般社団法人SREコネクト」は、東京都渋谷区に位置し、技術カンファレンスや勉強会、オンラインコミュニティの運営を行っています。さらに教育プログラムやワークショップの提供も視野に入れており、国内外の関連団体との連携も強化していく予定です。