東京港を豊かにするアマモの未来
2023年12月、東京のお台場海浜公園でアマモ種播き会が開催され、東洋建設株式会社がその活動に参加しました。アマモは水深の浅い場所に自生する海草で、魚の生息地や産卵場所として重要な役割を担っています。特に「海のゆりかご」として知られており、海洋生態系を維持するために欠かせない存在です。
アマモとその重要性
アマモは光合成を通じてCO2を吸収する能力があり、最近では「ブルーカーボン」としても注目されています。だが、高度経済成長期の沿岸開発や水質悪化、気候変動によって、その生息地は急速に減少しています。このような状況を受けて、東京都は2024年に「東京港藻場創出の活動方針」を策定し、アマモをバイオマーケティングの一環として認識しました。
実施した播き会の概要
冬晴れの中、約200名の市民や専門家が参加。まずはアマモの役割や重要性について学ぶセッションが行われ、その後各班に分かれてアマモ播種(はしゅ)シート作りが行われました。これらのシートは、東洋建設が開発した生分解性不織布とヤシマットを使用したもので、完成後はダイバーによって海底に敷設されました。この過程で、参加者は藻場の重要性を実感し、環境保全への理解を深めていきます。
東洋建設の取り組み
東洋建設は、マリンコントラクターとして海洋環境の保全に積極的に取り組んでいます。このアマモ播き会は、藻場創出や再生の第一歩であり、今後も様々な施策を展開する予定です。過去には全国約40ヶ所でアマモ場造成を実施し、特に兵庫県明石市ではそのCO2吸収効果が認められ、ブルーカーボンクレジットを取得しました。
未来に向けた展望
今回のアマモ種播き会は、単なるイベントにとどまらず、東京都と企業、市民が共同で行う環境保全プロジェクトの一環です。海洋土木技術を活かし、我々は更なる環境の改善に寄与すべく、アマモ場を中心とした藻場創出の活動を今後も続けていきます。人と自然が共生する未来を目指し、私たちの取り組みをぜひご注目ください。