アドバンテック、COMPUTEX 2025での革新的デモ
アドバンテック株式会社が、台湾のCOMPUTEX 2025に参加し、NVIDIA Jetson Thorとのフルスタック統合をライブデモンストレーションで披露します。場所はブースK0605。高性能なエッジAIプラットフォーム「MIC-743」を携えたこのデモでは、インテリジェントモビリティ、エッジビジョン言語モデル(VLM)、ヒューマノイドロボティクスを対象とした新たなソリューションを紹介します。
エッジAIの新たな地平線
アドバンテックの技術力を駆使したこのデモでは、マルチフォーマットのカメラ入力から始まり、リアルタイムでAI推論を行うフルパイプラインが構築されます。特に、センサレベルからのシステム統合の大切さが強調され、高速産業用カメラインターフェースであるMIPI CSIにも対応しています。
これにより、データは遅延なく「NVIDIA Holoscan Sensor Bridge」を介して集約され、MIC-743へのストリーミングにつながります。このアプローチは、次世代AIやロボティクスにおける高効率な推論パイプラインの実現に寄与します。さらに、Camera over Ethernetを活用したデータ転送が、エッジAIアプリケーションにおける安全性とデータ処理の効率性を確保します。
MIC-743の特長
MIC-743は、厳しい環境での利用を想定して設計された小型の組込みコンピュータです。この製品の特長には、次のようなものがあります:
- - NVIDIA Blackwell GPUを搭載し、驚異的なAI性能(2,070 FP4 TFLOPS)を誇る。
- - 128GBのLPDDR5Xメモリを搭載し、様々なAIモデルをシームレスに実行可能。
- - 高帯域センサ入力用の複数のネットワークポートを装備。これにより、各種センサとデバイスとの接続が可能です。
- - 堅牢な設計で、-10℃から60℃までの環境温度に対応し、耐振動性や広範な電源入力にも対応。
アドバンテックはこのプラットフォームを利用することで、従来のx86システムに依存することなく、ARMベースの高性能でエネルギー効率の高いシステムを実現し、迅速な展開を可能にします。
エコシステムの統合
アドバンテックの豊富な経験を元に、AIハードウェア、センサインフラ、ネットワークを統合し、即時利用可能なエッジAIソリューションを提供しています。このMIC-743は、自律システムやヒューマノイドロボティクスだけでなく、重機の運用においても、高いリアルタイム性能での市場投入を実現します。
お客様には、システムの複雑さを軽減し、導入時間を短縮するだけでなく、従来システムに対してもフォームファクターとエネルギー効率の向上を実感していただけるでしょう。
COMPTEXでのデモ体験
COMPUTEX 2025では、アドバンテックがNVIDIA Video Search and Summarizationを搭載したJetson Thorのフルスタック実装のライブデモを行います。来場者は、MIC-743によるセンサフュージョンとAIアクセラレーションの効果を直接体験できます。
アドバンテックの最新技術に興味がある方は、ぜひブースK0605にお立ち寄りください。AIコンピューティングの未来を垣間見ることができる貴重な機会です。
アドバンテック株式会社について
1983年に台湾で創立されたアドバンテックは、高品質且つ高性能な産業用PCを開発し続けて40年以上。現在、3,000を超えるIoT機器を揃え、世界26か国で展開しています。日本法人は1997年に設立され、さらなる技術革新を目指しています。公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルを通じて情報を発信しています。