NPO法人しろひげ・たゆらかファンドの活動報告
2026年6月2日、NPO法人しろひげ・たゆらかファンドは設立1周年を迎えました。この団体は、しろひげ在宅診療所の医療スタッフが、患者様の医療的ケアに加えて、様々な支援を行うために設立されました。特に、ひきこもりや不登校といった精神的支援が求められる方々のために、「あたりまえの幸せ」を感じられる居場所を目指しています。
「食べる」ことで繋がる居場所づくり
しろひげ在宅診療所では、年間約1500名の患者様のご自宅を訪問しています。その中には、ひきこもりや不登校などで支援が必要な方が多数います。このような方々の中には、自宅以外には安心できる場所がない人が多くいます。そこで、当法人は「食べる」ことを通じての交流イベントを数多く実施しました。
地域食堂や相談酒場、さらにはヤングケアラー支援イベントを企画し、参加者が新しい人々と出会い、温かい食事を囲んで心を通わせる機会を提供しました。これらの活動には、ひきこもり当事者だけでなく、地域の専門家や一般の方々も参加しており、その中から訪問診療へのつながりが生まれることも多くあります。
「学ぶ」ことの重要性
学びを通じても、人々はつながりを感じることができます。当法人では、小学生とその保護者を対象とした講演会や座談会も行いました。「子どものこころへの寄り添い方」をテーマにした講演では、教育の変化について触れ、保護者の皆さんが抱える悩みを共有する場を設けました。こうしたイベントは、参加者同士が共感し合い、涙を流しながら語り合う姿が印象的でした。
同じ環境にいる人たちと出会うことで、孤独を和らげる温かい絆が生まれていると感じます。特に、不登校の子どもを育てる保護者同士の交流は非常に重要だと実感しました。
「体験する」ことでの新たな発見
体験を通じての居場所の重要性も、当法人が注目しているポイントです。農業体験や音楽イベント、最先端アクティビティ「HADO」を取り入れたプログラムを実施し、参加者にさまざまな経験を提供しました。
「ひげぞ~の畑プロジェクト」では、参加者が自ら育てた野菜を地域食堂で味わう体験をすることで、達成感や自信を育みました。また、「HADO」イベントでは、子ども同士のコミュニケーションが生まれ、普段は交流のない生徒たちが新たなつながりを持つきっかけとなりました。
理事長からのメッセージ
理事長の山中光茂は、「少し声をかけること、誰かを気にかけること、一緒に笑うことが、孤立したこころをつなぎ直す力になる」と語ります。この1年間、支えてくださった地域の方々に心から感謝しています。私たちは、食べること、学ぶこと、体験することを通じて、「ひとりじゃない」と感じられる居場所を育ててきました。
今後の展望
今後の活動においても、居場所を必要とする多くの人々に寄り添いながら、生活背景や健康状態に関係なく、誰もが参加しやすいプログラムに取り組んでいきます。また、地域の方々に支えられながら、さらなる居場所づくりを進めてまいります。皆さまのご協力を心よりお待ちしております。
概要と連絡先