2024年EC市場の動向を探る勉強会
経済産業省が発表する電子商取引に関する市場調査に合わせて、カウシェ、クラス、ACROVEの3社が2024年のEC市場に関連する消費者の購買行動の変化についての勉強会を開催しました。この勉強会は、メディア関係者を対象に行われたもので、様々な新たなトレンドや消費者動向が共有されました。
勉強会開催の背景
毎年、経済産業省は日本の電子商取引市場の実態に関する調査を行い、その結果を公表しています。2024年には、コロナ収束後の2023年の市場規模やEC化率が発表され、BtoC-ECのEC化率は9.38%、BtoB-ECは40.0%と、共に増加傾向にあることが判明しています。また、物販系のEC市場では「食品や飲料」、「生活家電・AV機器」、「衣類や雑貨」などが大きな市場を形成しており、これらで2兆円を超える規模が確認されています。
このような背景に基づき、カウシェ、クラス、ACROVEの3社はそれぞれの視点からECに関する消費者動向を分析し、知見を共有する場を設けることとなりました。開催日は2024年8月20日で、共同でメディア向けの勉強会が行われました。
勉強会の内容
勉強会の当日には、コマース専門のVCファンド「New Commerce Ventures」の大久保洸平氏が登壇し、2024年の注目トレンド5選を発表しました。ここでは生成AIの実用化やソーシャルコマースの拡大といった新たな動向が説明されました。
その後、カウシェからは「世界で広がる新しいECの形」と題して、従来の「検索型の購買行動」から「発見型の購買行動」への変化を、海外の具体例を交えながら紹介しました。また、クラスは「売り切り型ECとレンタル・サブスクECの違い」について語り、ユーザー動向や物流の課題に関する情報を共有しました。
ACROVEでは「ECプラットフォームの動向と消費者行動の変化」に焦点を当て、これまでの消費者動向の振り返りと今後のEC戦略に必要なポイントを解説しました。参加者からは、今後の日本のEC市場の展望や、ユーザーがECに求める「楽しさ」についての質問が寄せられ、EC市場の発展に対する関心が高まっていることが伺えました。
登壇者紹介
New Commerce Ventures株式会社/大久保洸平氏
東京工業大学大学院卒業後、ヤフーに入社。Yahoo!ショッピングの立ち上げなどに従事し、2017年にYJキャピタルに参加、2022年にNew Commerce Venturesを設立。
株式会社カウシェ/山田悠太郎
東工大大学院卒業後、戦略コンサルタントとしてのキャリアを経て、カウシェに参画。2023年8月より取締役兼執行役員に就任。
株式会社クラス/住原康介
多様なEC経験を経て、2024年6月に株式会社クラスのEC事業本部ゼネラルマネージャーに就任。
株式会社ACROVE/岡野友哉
金融やヘルスケア領域での経験を経て2022年にACROVEに入社。EC事業者の売上最大化に向けた活動を行い、現在サービス開発ユニットのマネージャーとして活躍しています。
今後の展望
カウシェは「世界一楽しいショッピング体験をつくる」というビジョンのもと、今後も新しい購入体験の創出や最新のEC情報の発信に努めていきます。お買い物アプリ「カウシェ」は「誰かと一緒に」を楽しむことができるプラットフォームとして、ユーザーに魅力的なショッピング体験を提供し続けます。
公式には「カウシェ」アプリは、2020年9月からサービスを開始し、iPhoneやAndroidに対応しています。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。