旅行のトレンドは常に進化しており、2025年に向けて新たな動きが見えてきました。エクスペディア・グループが発表した「Unpack ’25」では、世界中の旅行者を対象とした調査に基づく、6つの注目すべきトレンドが示されています。これらのトレンドは、旅行者のニーズや嗜好の変化を反映しており、特に2024年の影響を受けた様子が伺えます。
1.
第二の旅行先の台頭
エクスペディアが提唱する「第二の旅行先」は、訪れる価値がありながらも、混雑していない穴場のスポットを指します。調査結果によると、世界の旅行者の約63%がこのような場所を訪れたいと回答しており、日本でも約48%が興味を示しています。
例えば、フランスのランスや日本の福岡は、名だたる観光地に近いものの、まだ比較的人が少ないため、日帰り旅行にも最適です。
2.
買い物旅行の増加
TikTokやInstagramなどの影響で、現地でしか手に入らないお土産を探しに出かける「買い物旅行」が人気を集めます。39%の世界の旅行者が現地のスーパーを訪れ、44%がローカルなお土産を購入することに興味を持っています。特に日本では、旅行中の約68%がローカルグルメや珍味をお土産として選ぶ傾向が強いです。
3.
オールインクルーシブホテルの魅力
2025年には、特にZ世代を中心にオールインクルーシブホテルが支持される見通しです。この宿泊スタイルは、ストレスなく予約ができることや贅沢な気分を味わえる点が魅力とされています。現時点での宿泊経験は世界で68%、日本では38%にとどまるため、今後の成長が期待されます。
4.
グルメ重視のホテル選び
次に注目されるのが、「グルメ重視のホテル選び」です。世界の旅行者の29%が有名なレストランのルームサービスを求めており、日本では44%が季節に合わせたメニューの変更を重視しています。ミシュランの星を有するシェフを招いたホテル内レストランの人気も高まっています。
5.
ロケ地巡り旅の継続
近年のテレビ番組や映画の影響を受けた旅行先を訪れる「ロケ地巡り旅」が引き続きトレンドになると予想されます。世界的には62%の人々がこの影響を受けており、日本でも63%が映画やテレビの影響による旅行先の検索経験を持っています。
6.
ワンクリック旅行の出現
最後に、インフルエンサーが推奨する旅行をそのまま体験できる「ワンクリック旅行」が注目されています。近年の調査では、約49%の旅行者がこのような旅行を予約したいと感じており、エクスペディアはインフルエンサーとのコラボレーションを進めています。
これらのトレンドは、人々の旅行観やスタイルを大きく変化させていくことでしょう。また、これにより地域経済や観光業にも新たなチャンスが生まれることが期待されています。2025年がどのような旅行の年になるか、今から楽しみですね。