RPAモデルが評価
2020-12-04 09:50:01

日本初の取り組み、マクロン主導の平和フォーラムで評価されたRPAモデル

最近、日本から初めて選ばれた国家と非国家アクターが共に参加する国際的なイベント、パリ平和フォーラムが注目されています。フランスのエマニュエル・マクロン大統領が主導するこのフォーラムでは、世界中から集まった850件を超える提案を元に、テロリズムと紛争に新たな解決策が求められています。その中で、特に「RPAモデル」が評価を受け、平和と安全保障に関する部門で採択されました。

このモデルの特徴は、従来の報復や武力での対処ではなく、人道的なアプローチに基づいている点です。具体的には、過激化した個人を受け入れ、支援しながらその社会復帰を助ける理論に立脚しています。これにより、過激派グループから脱出する人々の人生を再構築する手助けを行っています。このようなアプローチは、他国の専門家からも「革命的だ」と高く評価され、実際にソマリアなどの過酷な環境で一定の成功を収めています。

RPAは、「Re-define(再定義)、Prepare(準備)、Action(行動)」の略称で、元テロリストらが釈放された後に行われる社会復帰プログラムを指します。具体的には心理的、経済的、社会的なサポートを提供し、彼らの再過激化を防ぐことを目的としています。このような活動が、社会復帰を望む人々を支援するうえでどれほど重要であるかが、今回のパリ平和フォーラムで証明された形です。

さらに、RPAモデルを基にした提案として、ソマリア政府との共働事業「DRRプロジェクト」が実施され、クラウドファンディングを通じてその活動が支援されています。このプロジェクトは、元テロリストや逮捕者の社会復帰支援を目的としており、具体的な支援方法として6つのプログラムが提案されています。

過去2年間のデータを見ると、プロジェクトにより約89名の投降兵と88名の逮捕者が社会復帰を果たしており、間接的なサポートを含めると326名以上の人々に対してプログラムが提供されています。このような成功事例は、日本だけでなく国際的にも注目されています。

最近の取り組みでは、さらに多くの人々が再生可能な未来を得られるよう、新たな心理療法や教育プログラムの開発が試みられています。このようなソリューションを通じて、地域社会の統合を図る取り組みも継続される見込みです。

悲惨な状況にあるソマリアは、1980年代から続く内戦やテロ行為の影響を受け、未だ回復の道筋が見えません。しかし、RPAモデルによる新たなアプローチが浸透すれば、少しずつ変化が促されると期待されます。

この取り組みを支援するためのプロジェクトの詳細は、公式サイトを通じて確認できます。RPAモデルが果たす役割に今後大いに期待が寄せられています。

詳しくはここから

また、さらに詳しい取り組みについては、NPO法人アクセプト・インターナショナルの公式サイトをご覧ください。彼らの活動は、現代におけるテロ問題に対して新たな視点を提供しています。

会社情報

会社名
NPO法人アクセプト・インターナショナル
住所
東京都中央区日本橋堀留町1-11-5日本橋吉泉ビル 3階
電話番号
03-4500-8161

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