経理部門におけるコスト削減の実態と課題
最近、株式会社インボイスが発表した調査レポートは、企業の経理部門が直面するコスト削減の実情とその課題を詳細に明らかにしました。この調査は、約400人の経理業務担当者を対象に実施され、コスト削減の実施状況や効果についての様々な意見を収集しています。
コスト削減の実態
レポートによれば、経理部門が実施するコスト削減の中で最も効果的な施策として挙がったのは「接待交際費」で、これを削減した企業は35.7%に達しました。次いで「会議費」と「旅費交通費」が各26.0%で続き、また「消耗品費」の削減も24.5%の企業が効果を実感しています。
一方で、人件費や水道光熱費、設備費といった固定費の削減が比較的難しいことも分かりました。特にこれらの費用は、短期的な対策だけではなく、長期的な視点での見直しが必要な分野であるため、現実的な施策を講じるには時間と労力が求められます。
課題の詳細
調査結果から浮かび上がった大きな課題の一つは「社内調整の難しさ」で、これが35.1%の企業にとっての主たるハードルであることが明らかになりました。関係者間での調整や合意形成がなかなか進まないことが、スムーズなコスト削減を妨げる要因となっています。さらに「運用人材が不足している」「多忙で手が付けられない」といった声も多く、人的リソースが経理部門におけるコスト削減の大きな障壁であることがうかがえます。
また、調査の中では専門的な知識やノウハウの不足も指摘され、「何から始めたらいいのか分からない」といった課題も多く報告されています。このことから、経理部門がコスト削減に取り組む際には、具体的な指針や専門的なサポートが不可欠であることが示唆されます。
今後の施策
調査結果では、特に注目すべき施策として「ペーパーレス化」が挙げられました。社内資料や請求書などの電子化を進めることで、コスト削減を実現したい企業は49.3%、また請求書の電子化を望む企業も36.1%に達しています。ペーパーレス化はバックオフィス業務において比較的取り組みやすく、即効性も期待できるため、多くの企業にとって見逃せない施策となっています。
加えて、「ワークフローの電子化」や「電話・インターネットの回線見直し」といったITインフラの整備も行われており、業務の効率化を通じたコスト最適化が進んでいます。エネルギーに関するcost削減策,如「節水・節電」や「LED等省エネ設備の導入」も注目され、これらは環境意識の高まりとも関連しています。
まとめ
経理部門のコスト削減については、着実に成果を上げている企業もあれば、多くの課題に直面している企業も存在します。このレポートは、経理部門が現在どのようなコスト削減策を講じ、どんな障害に直面しているのかを詳しく掘り下げています。自社の経理部門における取り組みのヒントとして、本調査をぜひ参考にしてみてください。
詳しい調査内容については、以下のリンクから資料を閲覧できます。
経理部門が押さえておきたいコスト削減の実態と課題
会社概要
株式会社インボイスは、1992年に設立され、2018年より芙蓉総合リース株式会社のグループ企業として活動を展開中。主に通信費や水道光熱費の一括請求サービスを提供し、経理部門や総務部門向けのBPOサービスの拡充に注力しています。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社インボイス マーケティング推進部 インボイス総合研究所 所長 田嶌 健
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