神戸発の新ブランド「IROI」デビュー
2025年3月17日、ファッション界に新たな風を吹き込むブランド「IROI」が誕生します。このブランドは、神戸を拠点として、独自のコンセプト「色なき色で、自分を彩る」を掲げ、すべての女性に向けた新しいファッションの形を提案しています。
ブランドの成り立ち
「IROI」を立ち上げたのは、神戸出身であり、ヨウジヤマモトY'sでの販売経験を持つ26歳の矢野雛夏氏です。彼女は、日常における外見至上主義や差別的な言葉に対抗するために、自らのブランドを立ち上げることを決意しました。大学でスタイリングを学ぶ中で、既成の美の価値観に疑問を抱き、それが「IROI」誕生の原動力となりました。
矢野氏は、かつての上司である山本耀司の思想に影響を受け、自分自身の美しさや価値を内面から引き出す服作りへの共感を深めていきました。「自分を彩ることの重要性」を伝えることが「IROI」の使命です。
ハイカラ文化との融合
このブランドは、神戸の伝統的なハイカラ文化と反骨精神を融合させたデザインが特徴です。矢野氏は、生まれ育った神戸のエレガンスをテーマにし、都市的でモード感満載のスタイルを提案しています。彼女は、神戸の街を服で彩ることで、地域の活性化にも寄与したいと考えています。
シグネチャーデザイン:黒のバルーンジャケット
「IROI」の第一弾商品として「黒のバルーンジャケット」が発表されました。ジャケットの特徴として、裾にバルーンシルエットが取り入れられ、立体感とエレガンスのバランスが見事に実現しています。選び抜かれたリサイクルポリエステルを使用し、肉厚なサテン地が高いハリ感を生み出し、軽やかさも演出しています。
ジャケットは「色なき色」を追求し、シンプルかつ深みのあるブラックのみで展開。一見シンプルに見えるこのジャケットですが、着用者の内面の強さを際立たせるうえで重要な役割を果たします。価格は45,000円(税込)で、公式オンラインストアにて近日中に販売されます。
ブランド名への想い
「IROI」の名前には「色」と「私」という二つの意味が込められています。自分自身の色は他人によって決められるものではなく、自分の歩みや思いに由来するというメッセージが伝わります。静かに滲み出る気品こそが真の美しさであり、そんな理想を形にしたのが「IROI」です。
矢野氏は、ファッションに関心を持つ20代から30代の女性をターゲットにし、彼女たちが自身の存在を主張できるアイテムを提供しています。反骨精神が生む一着が、ありのままの自分を引き出し、自信に満ちた女性をサポートすることを願ってやみません。
まとめ
「IROI」は、神戸の新たなファッションシーンを築き上げるブランドとして、その誕生に期待が寄せられています。地元の文化を大切にしながらも、常に進化し続ける姿勢は、多くの女性たちの心に響くことでしょう。自分自身を彩ることの大切さを伝える「IROI」。今後の展開に目が離せません。