株式会社マーキュリアホールディングスがベトナム不動産市場に進出
株式会社マーキュリアホールディングス(以下、「当社」といいます。)は、2023年にベトナム・ホーチミンに現地法人「Mercuria (Vietnam) Company Limited」を設立し、日系企業へのコンサルティングサービスを提供してまいりました。最近、当社は新しいステップとして、ベトナム・ビンズン省における不動産開発プロジェクトへの合弁契約を締結しました。このプロジェクトは、当社のグループ会社であるMercuria SPV Company Limited(以下、「MSPV」といいます。)が、地元の不動産デベロッパーであるBcons Construction Investment Joint Stock Company(以下、「Bcons社」といいます。)と協力して進めるものです。
プロジェクト概要
この不動産開発の第一号プロジェクトは「Green Land Binh An(グリーンランドビンアン)」と名付けられ、ホーチミン市の中心業務地区から約20km離れたDi An(ディアン)市に位置します。このコンドミニアムは、中所得者層をターゲットとしており、周辺の経済エリアへのアクセスが良好です。なお、ホーチミンのCBDまでは車で約40分、ドンナイ省のCBDまでも20分ほどで到達することができます。
このプロジェクトの開発は、Bcons社の子会社であるGreen Land Binh An Real Estate Joint Stock Company(以下、「Green Land Binh An社」といいます。)によって行われ、MSPVは同社の株式49%を取得することでエクイティを拠出する形となります。
市場の需要と背景
最近、ホーチミン市のコンドミニアム供給が制約される中で、ビンズン省のコンドミニアム市場の人気が急増しています。特にDi An市では、価格も手頃な住宅セグメントに大きな需要があります。また、ホーチミン市との接続性を高めるインフラの改善が進む中、新規プロジェクトに対する需要はさらに拡大しています。
ビンズン省の市場は、都市化が進行し中間層の所得が増加する中で、長期的にも安定した需要が期待されています。しかしながら、国内の不動産開発向けのファイナンスマーケットは、デベロッパーの期待に十分には応えられていない状況です。そのため、近年、多くの日系デベロッパーがこの地域に進出してきています。
今後の展望
当社は、ビンズン省の不動産市場の成長性や資金需要のギャップ、経済変動の中でも安定したリターンを期待できるエクイティ投資に注目し、今回の合弁契約を結びました。今後はMercuria Vietnamの現地スタッフを通じて、プロジェクトの進行状況を管理し、ビジネスの成長に貢献していきます。
本プロジェクトの完成予定は2026年から2027年にかけてであり、開発が進むに連れて周辺地域の発展にも繋がることが期待されています。
プロジェクト詳細
- - 所在地: ベトナム、ビンズン省、ディアン市
- - 物件名: Green Land Binh An(グリーンランドビンアン)
- - 交通アクセス: 国道1K沿い、ディアン市行政センターまで10分、ホーチミン市中央まで45分
- - 土地面積: 4,287.8㎡
- - 総投資額: 約794.5億VND
- - 平均販売価格: 約40.4万VND/㎡
- - 棟数: 1棟、地上29階建て
- - 総戸数: 490戸、地下2階
- - 着工予定: 2025年Q2
- - 竣工予定: 2026年Q4~2027年Q1
まとめ
このように、株式会社マーキュリアホールディングスはベトナムの成長市場における投資を通じて、今後の展開に着手しました。このプロジェクトは、現地の住環境を豊かにするだけでなく、地域経済の活性化にもつながる重要な役割を果たすと期待されています。