慢性筋骨格系疼痛と心理社会的プロファイルを探る研究が世界に発表
株式会社理学ボディは、同社が展開する「青山筋膜整体 理学BODY」を訪れた12,235人の慢性筋骨格系疼痛(以下、慢性痛)患者のデータを解析し、その結果を国際学術誌「European Journal of Pain」に発表しました。
研究の背景
慢性痛は多くの人々に影響を与えていますが、痛みの強さだけではその状態を十分に理解することができません。本研究では、痛みと関連する心理的および社会的要因を組み合わせた6つの異なるプロファイルを特定し、慢性痛の理解を深めました。
研究方法
研究では、初めて整体を訪れる12,235人の成人を対象に、痛みが3か月以上続いていること、及び4つの指標に完全回答していることを条件としました。使用した指標は以下の4つです:
1. 過去4週間の痛みの強さ
2. 疲労や睡眠、感覚の過敏さなどの関連症状
3. 痛みに対する恐怖の程度
4. 身体を動かすことへの恐怖感
これらのデータを「潜在プロファイル分析」という統計手法で分析しました。
研究成果の概要
分析の結果、6つの異なる心理社会的プロファイルが確認され、痛みの強さだけではその違いを完全には把握できないことが明らかになりました。例えば、「高い痛み・低い運動恐怖」のプロファイルでは、痛みの強さが平均7.3であり、身体を動かすことへの怖さは平均17.1でした。一方、「中程度の心理社会的プロファイル」では、痛みの強さは平均5.6と低めでありながら、身体を動かすことへの怖さは平均24.2と高い傾向が見られました。
このプロファイルによって、仕事や趣味、日常生活における支障の割合も異なり、特に仕事への支障に関しては、全体の49.0%が痛みによって支障を感じていると回答しました。プロファイルによってこの割合は37.8%から67.3%と大きな差が見られました。
研究の意義
本研究は、自費の筋骨格系ケアを受ける成人を対象にした初めての大規模データ分析であり、痛みの強さだけではなく、痛みに対する認知や身体的な恐怖も含めた多面的な理解を促進するものです。特に、慢性痛を抱える人々の異なるニーズを把握するための基礎データを提供しています。
今後の展望
理学ボディは、今後も日々のデータから得られた知見を基に、異なる集団でのプロファイルを確認し、慢性痛に関する理解を深めるための研究を続けていく考えです。これにより、個々の状況に応じた適切な支援を提供し、患者の生活の質を向上させることを目指しています。
研究責任者のコメント
和泉大学大学院の今井亮太氏は、「痛みの強さだけでなく、その人の背景を多面的に捉えることが重要です」とコメントしています。慢性痛を抱える人々の支援に向けた更なる研究が期待されます。
青山筋膜整体 理学BODYについて
「青山筋膜整体 理学BODY」は、短期間での症状改善を目指し、「通わせない整体」をコンセプトに、全国に108店舗を展開しています。痛みに悩む方々に早期改善を提供するため、全店舗で理学療法士が施術を行っています。
公式サイト:
理学ボディ公式サイト
企業概要
株式会社理学ボディは2018年に設立され、理学療法士による専門的なケアを通じて、痛みの早期改善を目指しています。今後も患者の多様なニーズに応えることを重点に、研究と支援活動を行う方針です。
この研究が、多くの慢性痛に悩む方々の理解を深め、新たな支援策につながることが期待されます。