保育園で受け取れる新サービス「ネッスー」
ネッスー株式会社が2024年9月30日から、新たなサービス「ネッスー」を提供開始しました。このサービスは、当日にネットで注文した惣菜や野菜を、保育園に迎えに行く際に受け取れる初のネットスーパーとして注目されています。最初の展開は、東京都世田谷区内の複数の保育園と協力して行われ、今後は全国への広がりを目指しています。
サービスの背景
同社は「こどもの機会格差を解消する」ことを目指しており、過去には困難を抱える子ども食堂やひとり親家庭への食品提供を行ってきました。この「ネッスー」では、親の時間的な余裕を生み出し、それが結果として親子の時間を豊かにすることを狙いとしています。統計によれば、特に食事に関連する家事は男女ともに大きな割合を占めており、親の負担を軽減することが重要です。
ネッスーの特徴
「ネッスー」にはいくつかの特徴があります。まず、当日13時までの注文でその日のうちに受け取れる点が重要です。忙しい親にとって、計画的な買い物が難しい中、この柔軟性は大きな強みです。
次に、地域の飲食店や料理学校と提携し、多様なメニューを提供。和食から多国籍料理まで、楽しみながら栄養をバランスよく摂れるよう配慮されています。また、こどもの健康を考え、塩分控えめで無添加の食品が選ばれています。さらに、アレルギー情報も提供され、保護者が安全に選択できるよう工夫されています。
提供園の紹介
最初にサービスを開始する保育園は、世田谷区内の「烏山杉の子保育園」、「ピノキオ幼児舎 芦花保育園」、「ラフ・クルー烏山保育園」の3カ所です。利用者は、指定のスポットでスタッフから商品を受け取ることができ、温かいコミュニケーションが生まれるよう配慮されています。
今後の展開
「ネッスー」は今後、保育園や子ども園の利用者だけでなく、周辺住民にもサービスを広げる予定です。こうした施策を通じて、忙しい共働き家庭や、食品へのアクセスに悩む方々の生活をより良くすることを目指しています。
また、フードバンクとの連携により、保育園でフードパントリーサービスも展開する計画も進行中です。これにより食べ物に困っている家庭への支援を行い、コミュニティ全体での生活の質を向上させる取り組みが期待されています。
代表のコメント
ネッスー株式会社の代表取締役、木戸優起氏は、このプロジェクトに対する思いを語ります。「長年の夢がようやく形になり、多くの親子がこのサービスを通じてより良い時間を持てることを願っています。」と述べ、サービスの社会的意義を強調しました。
「ネッスー」は、こどもと家庭の未来をより豊かにする一助として機能することを目指しており、受け取り場所のリクエストにも応じています。これからも地域に寄り添った展開を進め、多くの家庭に笑顔を届けていくことでしょう。