調査の背景
花王ロリエは18〜25歳の女性を対象に、生理中のライフスタイルに関する調査を実施しました。この調査では、推し活と生理期間中の生活の関係性にスポットを当て、817名の女性が参加しました。調査の結果、約半数の女性が生理中に推しを「癒し」と感じているものの、約6割が何らかの形で推し活を諦めたり制限を感じていることが分かりました。
推し活がもたらす癒し
全体の48.9%が、生理期間中に推しが癒しであると答えたことは非常に興味深いことです。「幸福」「安心」「モチベーション」「生きがい」といったポジティブな感情が多く挙げられる一方で、現実的な制約も浮かび上がっています。
生理中の悩み
特に、調査に参加した女性の61.1%は、生理中の推し活で「諦めていることがある」と回答しました。具体的には、経血漏れが気になるために白い服を諦めることが61.4%、お尻のボリュームを気にして着たい服を諦めることが33.8%と、多くの女性がファッションにも影響が出ている実態が明らかになりました。
また、生理中の推し活で困ることとして約5割の女性が「コンサート会場などでのトイレの行列」と回答。生理中の環境が、推し活に対する意欲を複雑にしている様子が伺えます。
経血漏れの影響
生理中に推し活の頻度に変化があると答えた女性の約半数は、経血漏れがその要因だと認識しています。このことは、推し活を楽しむことが生理に対しどれだけ影響を受けるかを示す一つの例です。また、41.4%は自宅で推し活をしているときに、経血の漏れが気になって自由にゴロゴロできないと感じているとのことです。これにより、推し活が楽しめない時間が生まれてしまっていることが分かります。
お風呂後のリアリティ
調査の70%以上が「お風呂上がりに経血を見ると、現実に引き戻される」と答えています。お風呂から上がった瞬間もまた、推し活の中の「タイムリターン」となりがちです。さらに71.3%が「お風呂上がりに下半身を何で拭くべきかわからない」とも答え、こうした葛藤が生理中の生活をより複雑にしていました。
働く環境の悩み
生理中も働く女性たちの90.0%が何らかの悩みを抱えており、その多くはナプキンの取り替えのタイミングや経血漏れの不安です。心身の状態が仕事に影響を及ぼすことが療養を積極的に進める上での大きな妨げとなっています。
結論
総じて、花王ロリエの調査からは、生理中の女性たちが「推し活」を通じて癒しを感じながらも、経血漏れの不安や生理に伴う様々な困難によって、自分たちの楽しみの幅が狭まってしまっている実態が浮き彫りになりました。このような現実を知ることは、今後の対策やサポートが求められる重要な問題であると言えるでしょう。花王は「未来のいのちを守る」を目標に掲げ、その課題解決へと積極的に取り組んでいく姿勢を続けています。
調査概要
- - 対象者: 全国の18〜25歳の推し活をしている女性1089名
- - 調査期間: 2025年4月10日〜4月12日
- - 調査方法: インターネット調査