日本製鉄から生まれたスタートアップKAMAMESHI
株式会社KAMAMESHIは、2024年4月にサービスを開始し、短期間で中小製造業向けの設備部品管理・マッチングプラットフォームを105事業所に提供しています。これは、製造業が直面する人材不足や高齢化などの課題に対する革新的な解決策です。
背景と課題
製造業の現場では、従業員の高齢化や人材不足が進行しており、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が求められています。特に中小製造業においては、経営者の世代交代が進む中で、デジタルツールの導入に対する抵抗感が徐々に薄れてきています。近年は、猛暑の影響で工場内の電気設備が故障し、設備保全の重要性が再認識されるケースが増えました。
このような背景から、KAMAMESHIの提供する設備部品管理とマッチングプラットフォームの需要が高まったのです。
KAMAMESHIとは?
KAMAMESHIは、企業が保有する設備部品の管理や故障時の対応を効率的に行うためのプラットフォームです。具体的には、社内の部品管理システムを活用し、会員同士で予備品の売買をスムーズに行えるサービスを提供しています。これにより、部品在庫の管理がデジタル化され、リスクが可視化されるため、必要な部品をすぐに融通できる場を提供します。
なんと、現在は日本語に加え、英語、タイ語、中国語、インドネシア語、ベトナム語、スペイン語の7か国語に対応しているため、海外拠点の管理も容易になっています。
さらに、KAMAMESHIでは設備保全業務のコンサルティングも行っており、故障時の部品調達支援や電気盤内の既存部品調査、設備保全の人材育成など多岐にわたります。
利用者の声
利用者からは
- - 「棚卸作業が大幅に改善され、今では社員全員が定時で帰れるようになりました。」
- - 「棚卸後のリスト集約作業で30時間以上の工数が削減できました。」
- - 「機能がシンプルなので、直感的に使えています。」
- - 「自宅からもアクセスできるので、緊急出勤の必要が減りました。」
- - 「多言語に対応しているため、海外拠点も一元管理できて助かっています。」
というように、非常に高い評価を得ています。
今後の展開
KAMAMESHIは、2025年6月までに150事業所、2025年12月までに200事業所への導入を目指しています。中小製造業の抱える課題に対応し、サービスを一層強化していくことで、提供価値を高めることを目指します。
また、工業会や協力会を通じて、業界や地域の製造業コミュニティとの連携を強化し、製造業の活性化を図る取り組みを進めていきます。
KAMAMESHIは「製造業全体を同じ釜の飯を食う仲間にする」という理念のもと、企業が互いに支え合える仕組みを推進し続けることでしょう。
会社概要
- - 社名: 株式会社KAMAMESHI
- - 所在地: 東京都大田区南六郷3丁目10-16 六郷BASE
- - 設立: 2023年8月
- - 代表取締役社長: 小林 俊
- - 公式サイト: KAMAMESHI公式サイト