アサヒ飲料が中高生の研究活動を応援する成果発表会を開催

アサヒ飲料が中高生の研究活動を支援

2025年度の「サイエンスキャッスル研究費アサヒ飲料賞」の成果発表会が、12月20日にアサヒグループ本社ビルで行われました。このプログラムは、中高生を対象にした研究助成を行っており、今回の発表会には全国から選ばれた5校の生徒たちが参加しました。

最優秀賞には、大分県立大分舞鶴高等学校の「パン酵母が有する植物の成長促進効果」というテーマが輝きました。大分舞鶴高等学校の代表者である鳥居蒼空さんは、受賞の喜びを語り、研究の過程でアドバイザーと共に試行錯誤を重ねたことが成功の要因だと話しました。

サイエンスキャッスル研究費とは？

この助成プログラムは、科学教育を推進するために設立されたもので、2025年度には中高生が新しい発見や技術開発に挑む良い機会を提供しています。このプログラムを運営するリバネスは、企業と連携し中高生の研究活動を支援しています。アサヒ飲料はこのプログラムの意義を理解し、2019年から毎年「アサヒ飲料賞」を設けることで、健康や環境、地域創生に関わる研究を応援しています。

5校の研究テーマ

今回は、次の5校が研究を発表しました：

- 山形県立米沢興譲館高等学校：山形県置賜地域におけるサンショウウオの個体・生息域保全
- 山形県立長井高等学校：雑草ヤブガラシの逆襲ゲームとアレロパシー農薬の可能性
- 広尾学園高等学校：「ごみにん」と呼ばれる環境意識を高めるゴミ箱の提案
- 横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校：落花生の殻を用いた新素材の合成
- 大分県立大分舞鶴高等学校：パン酵母の植物成長への影響

これらの研究は、さまざまな社会的課題に取り組んでいます。アサヒ飲料は、年間を通して約半年間、各研究についてアドバイザーを卸し、学生たちの成長をサポートしています。

学生の成長を目指して

アサヒ飲料の米女社長は、このプログラムを通じて中高生が社会課題に関心を持ち、未来への希望を持てるような価値を創出することを目指しています。生徒たちの研究が新たな視点を提供し、革新的なアイデアが出ることを期待しています。

今後の展望

アサヒ飲料は、「Creating Shared Value」の理念に基づいて、さらなる持続可能な社会の構築に向けて取り組み続けます。この受賞を機に、大分舞鶴高等学校は肥料開発に向けた応用研究を進める意欲も見せており、これからの活動に注目が集まります。若き研究者たちの活躍に期待が寄せられています。

アサヒ飲料は、次世代の育成を通じて、社会の笑顔を生み出すことを目指し、引き続き中高生の研究を応援していく考えです。