2040年を見据えた新しい航空交通システムの展望と議論の場

将来の航空交通に関するビジョンの見直し



国土交通省は、将来の航空交通システムに向けた長期的なビジョン「CARATS」の見直しに取り組むことを発表しました。この見直し作業は、2030年代から2040年にかけて想定される航空需要の増加に伴い、より効果的な航空交通の運用を目指すものです。そして、次回の「CARATS推進協議会」が2023年3月18日に開催される予定です。

CARATSの背景と目的



「CARATS(Collaborative Actions for Renovation of Air Traffic Systems)」は、2010年から進められている産学官連携の研究から生まれた航空交通システムに関する長期計画です。この枠組みは、国際民間航空機関(ICAO)が示すグローバル航空交通計画(GANP)に基づいて、2025年を見据える形で策定されました。

これまで、航空局はCARATSに基づき国内空域の再編や、運航管理システムSWIMの整備を着実に進めてきました。しかし、今後予想される航空機需要の増加や、新しい技術や運用方法に対する対応は急務となっています。特に、インテリジェントな運用を可能にする「軌道ベース運用(TBO)」や、次世代のモビリティ、デジタルトランスフォーメーション(DX)といった新しい要求は、我々のビジョンを再考する大きなきっかけとなっています。

第20回「CARATS推進協議会」開催概要



最終案の策定に向けた重要なステップとして予定されている第20回協議会は、東京都港区の「東京虎ノ門グローバルスクエアコンファレンス」にて行われます。

  • - 日時: 2023年3月18日(火)10:00〜12:00
  • - 場所: 東京都港区虎ノ門1丁目3-1東京虎ノ門グローバルスクエアコンファレンス

この議会では、2040年に最終案を策定するための具体的な議題が設定されています。

1. CARATS2040の最終案
2. 2024年度の導入意思決定と運用開始施策

メディアへの情報提供



この協議会は非公開ですが、報道関係者は冒頭の挨拶までの撮影が可能です。会議資料は当日、CARATSのウェブサイトに掲載される予定です。議事概要も後日ウェブサイトにアップデートされます。

撮影を希望される報道関係者は、3月14日までに事前登録を求められています。登録方法は指定のメールアドレスへ必要事項を送信する形となります。

この航空交通システムの見直しは、将来的な交通の効率化や安全性向上に寄与すると期待されており、多くの関係者がこの議論の行方に注目しています。

まとめ



国土交通省が進める「将来の航空交通システムに関する長期ビジョン(CARATS)」の見直しは、2040年を見据えた新たな航空交通の姿を模索する重要な作業です。これまでの経験とデータを基に、今後の航空業界に必要な施策をしっかりと議論し、実現へと結び付けていく必要があります。

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