GramEye資金調達
2023-09-20 16:25:31
AIとロボティクスで薬剤耐性菌問題に挑む!スタートアップ『GramEye』が資金調達を実施
AIとロボティクスで薬剤耐性菌問題の解決を目指すスタートアップ『株式会社GramEye』が資金調達を実施
近年、抗菌薬の誤用や乱用が問題となり、薬剤耐性菌が世界中で増加しています。この問題は、医療現場にとって深刻な課題であり、早急な対策が必要とされています。
株式会社GramEyeは、この問題に立ち向かうため、大阪大学の医師と医学生によって設立されたスタートアップです。同社は、AIとロボティクス技術を活用し、従来のグラム染色をアップデートすることで、抗菌薬の適正利用を促進する革新的なソリューションを開発しています。
グラム染色をAIとロボティクスでアップデート
グラム染色は、細菌を染色し、顕微鏡で観察することで菌種を推定する検査です。抗菌薬の適正利用や感染症の入院期間の短縮に役立つ重要な検査ですが、従来のグラム染色は、多くの手間と知識、経験を必要とするため、夜間休日には実施されなかったり、画像として保管されずに検査技師の主観によって報告されるなど、課題がありました。
GramEyeが開発したAI・ロボティクスソリューションは、これらの課題を解決し、グラム染色工程の自動化、迅速化、デジタル化を実現します。AIが顕微鏡をサポートすることで、より迅速かつ正確な検査結果を反映するシステムを構築することができます。これにより、医療現場における医師や臨床検査技師の負担軽減だけでなく、適正な抗菌薬投与の推進にも貢献します。
資金調達による更なる事業成長へ
今回の資金調達により、GramEyeはAI・ロボティクスソリューションの臨床現場への導入、AIの強化、ハードウェアの改良を進めていきます。同社は、2020年5月の創業以来、国内10施設の医療機関と共同研究契約を締結し、AI開発と市場調査を進めてきました。試作機を使ったデモやヒアリングを実施した結果、医療現場からは高い評価を得ています。
社会課題解決への期待
GramEyeのAI・ロボティクスソリューションは、薬剤耐性菌問題の解決に大きく貢献すると期待されています。同社の技術革新が、医療現場の負担軽減と感染症対策の向上に繋がり、より安全な医療環境の実現に繋がることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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株式会社GramEye
- 住所
- 大阪府茨木市駅前3丁目7−1ナチュール茨木4階
- 電話番号
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