神戸市内で新たに始まる敬老割引サービス
2026年3月9日、神戸市の
みなと観光バス株式会社が、高齢者のための新しい敬老割引サービスの実証実験を開始します。このプロジェクトは、日本初の取り組みで、
三井住友カードが提供する公共交通機関向けのソリューション「
stera transit」と、
マイナンバーカードを連携させるものです。対象は神戸市内に住む70歳以上の高齢者で、本実証実験は神戸市の補助を受けて行われます。
この新しいサービスでは、敬老割引専用カードの発行や窓口での手続きが不要となり、スムーズな乗車が可能です。乗車に際して、QRコードリーダーを搭載したバスのタッチ決済端末に、事前に登録したクレジットカードをタッチするだけで割引が適用されます。このことにより、年齢確認や専用カード発行にかかる手間も大幅に削減され、より多くの高齢者が安心して公共交通機関を利用できる環境が整います。
背景と目的
近年の高齢化の進行に伴い、高齢者の移動手段の確保が重要な課題となっています。特に、運転免許を返納した高齢者が公共交通を利用しやすい環境を整えることが求められています。このような現状の中、神戸市は70歳以上の高齢者を対象に
敬老優待乗車証、通称「敬老パス」を交付し、公共交通がより使いやすくなるような取り組みを行っています。
「敬老パス」の利用により、高齢者は対象交通機関にて小児料金として乗車できるため、非常にお得です。ただし、これまでの敬老パスの制度では全国交通系ICカードに対応していなかったため、新たな仕組みの構築が求められていました。そこで、新規の敬老割引サービスが開発され、数多くの高齢者にメリットを返すことが期待されています。
実施の流れ
実証実験の詳細な内容は次の通りです。
- - 登録方法: 「Q-move本人確認サービス」に会員登録し、敬老割引サービスに利用するクレジットカードを選択します。その後、専用アプリを用いてマイナンバーカードから情報を読み取ります。
- - 乗車と割引の方法: 登録したクレジットカードをバスの端末にタッチすることで、自動的に敬老割引が適用されます。この流れはシンプルで、高齢者にとっても分かりやすいものになっています。
- - 対象路線: 地元の3つの路線での実施が決定しています。
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51系統: 坂バス(神戸市灘区)
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31系統: 住吉台くるくるバス(神戸市東灘区)
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123系統: 森北町どんぐりバス(神戸市東灘区)
- - 開始日程: 登録開始は2026年3月9日、割引が実施されるのは2026年4月1日からとなります。
- - 決済ブランド: Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなど、さまざまなブランドに対応します。
今後の展望
「stera transit」は、2020年に始まったサービス以降、全国での導入が進んでおり、これを通じて公共交通がより多くの方にとって利用しやすいものとなることを目指しています。この新たな敬老割引サービスの実施により、さらに多くの高齢者が公共交通機関を利用しやすくなることが期待されています。これからも、神戸市及びみなと観光バスは、地域社会のニーズに応じたサービス向上に努めていく所存です。