秋田の自然を感じるウルトラマラソン
2025年9月28日、秋田県で行われたウルトラマラソンが特別な意味を持ちました。あきた海ごみゼロプロジェクト実行委員会が協力し、プロギング(ランニングしながらゴミ拾い)に挑戦するこの大会は、地元の自然環境を守るための重要な活動として位置付けられています。大会は、仙北市角館と北秋田市鷹巣を結ぶ100キロのコースで行われ、827人の鉄人ランナーが参加しました。
大雨の影響とその克服
大会開催の約1か月前、秋田県仙北市は記録的な大雨に見舞われ、コース脇を流れる桧木内川が氾濫。この影響で地域住民にも多大な影響が及び、大会の開催が危惧されました。しかし、大会関係者と地元の人々の努力により、無事に大会は行われ、ランナーたちは自然の中を駆け抜けました。この活動は、海と日本プロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」の一環として、海洋ごみ対策に取り組むものです。
33回目を迎えた伝統
ウルトラマラソンは今回で33回目となり、秋田県内外から多くのランナーが参加しました。彼らは大雨の後に残る傷跡を見ながら、100キロのゴールへと挑み、地域の復興を願う気持ちを胸に走り抜けました。特に、被災地域の復旧を手伝おうとするランナーたちの姿は感動的で、プロギングの一環として地域のゴミを拾うという活動が展開されました。
地元のサポートと心温まるおもてなし
大会には、約2,000人以上のスタッフやボランティアが関わりました。彼らの力強い応援とおもてなしはランナーたちを後押ししました。沿道での声援や自衛隊、高校生など多くの地元住民の参加が、この大会を一層魅力的にしました。
大会の1週間前には、ランナーたちがコース上の清掃活動を行い、快適な場所で走れるよう準備しました。こうした活動は、地域への感謝の気持ちをもって行われました。
参加者の思い
プロギングに参加したランナーたちからは、次のような声が上がりました。
- - 「大雨での被災の中での開催、感謝の気持ちでいっぱいです。」
- - 「コース上でのごみが増えていたが、環境への意識は高まっていると感じました。」
- - 「最後の100キロまでプロギングを続けます。」
ボランティアたちもランナーたちの姿を目の当たりにし、元気と勇気をもらったと語ります。
未来へのメッセージ
あきた海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、海洋ごみ問題の解決に向けて、様々な業種と連携しながら活動を続けていきます。この取り組みを通じて、内陸部の生活が海に与える影響を考え、地域の方々とともに持続可能な環境を目指していきます。全ての人が自然環境に目を向け、自分たちの行動が未来にどのように影響するのかを考える機会ともなりました。
今後も、地域とともに歩み、自然を大切にするという意識の醸成が進むことを期待したいと思います。