山口県で開始されるご当地挨拶音声サービス
株式会社イーネットは、2024年12月2日から、山口県内に設置されているファミリーマート等のイーネットATMにて、ご当地言葉による音声サービスをスタートすると発表しました。この新たな取り組みは、地域の文化と親しみを感じてもらうために設計されています。
ご当地言葉によるあいさつ
ATMにカードを挿入する際には「いらっしゃいませ」と音声が流れ、取引の終了後には「ありがとうございました、またお越しください」というフレーズが各地域の方言で届けられます。例えば、山口市や防府市などの周防エリアでは「おいでませー」と流れ、長門エリアでは「おいでませー」と挨拶されます。これにより、ATMを利用する人々にとって、身近に感じられる体験が提供されることでしょう。
音声サービスの導入背景
このプロジェクトは、山口大学の有元光彦教授の監修のもと、地元の山口銀行の行員による音声の収録が行われました。地域に根ざした形でのサービス展開を目指しており、岩国市や柳井市、周南市など、さまざまな市町に設置された87台のATMで利用できます。
ご当地言葉ATMの歴史
イーネットは2012年に沖縄県からご当地言葉対応ATMの展開を開始し、山口県は17府県目となります。これまでに愛媛や熊本、広島など、数多くの地域で同様のサービスを提供してきました。地域の特色を生かしたサービスが、より多くの人々に親しまれることを目的としています。
デジタルサイネージの活用
ATMの上部にはデジタルサイネージが設置されており、地域の名所を紹介する動画が流れています。これにより、地域に対する理解を深めてもらい、観光促進にも寄与することが期待されています。デジタルサイネージでは、音声無しで名所の写真とともに地域の特色が紹介されるため、視覚的にも楽しめる内容になっています。
今後の展望
イーネットは地域貢献を大切にし、今後もさまざまな地方でご当地言葉ATMを展開していく考えです。ATMを通じて地域文化に触れ合うことができるこの試みが、利用者にとって新しい魅力となることでしょう。
山口県でのご当地挨拶音声サービスは、地域に愛されるATMとして、多くの方々に親しみを持たれることを目指しています。この新たな試みは、ただの金融機関のサービスに留まらず、地域との絆を深める重要な役割を果たすことが期待されているのです。