習い事の人気が変わらぬ中、増税で家計への負担が増大中

子どもの習い事ランキングが示すトレンド

『ケイコとマナブ』が発表した2014年上半期の子どもの習い事ランキング。現在人気の習い事は、水泳が37.7%でトップを獲得し、続いて英語・英会話が25.2%、学習塾・幼児教室が22.3%と続きます。これらの順位は、昨年度と大きく変わることはありませんでした。特に英語・英会話は、その人気を維持しており、国際化が進む中での英語教育の重要性が反映されていると言えるでしょう。

文部科学省が策定した英語教育の拡充計画も影響を与えており、小学校における英語教育が強化されています。これにより、英語を学ぶ子どもたちが将来を見据えて能力を高めようとしていることが感じられます。

習わせたい習い事の未来

また、今後子どもに習わせたい習い事は、英語・英会話が31.7%で1位、水泳が22.7%で2位、書道が17.3%で3位という結果になっています。この中でも特に注目すべきは、英語・英会話への関心が非常に高いことです。一方で、小学生高学年ではプログラミングなどのパソコン関連も注目されており、「将来の仕事に役立ちそう」という理由で選ばれる傾向が見受けられます。

特にサッカーは、ワールドカップの影響を受けて10.8%と前年よりも2.5ポイント増加し、第6位にランクイン。男子バレエの人気が高まっている背景には、高校生の国際大会での活躍があるでしょう。これにより、バレエに興味を持つ子どもたちが増えていると考えられます。

家計への影響

しかし、最近の増税が家庭の負担を大きくしています。2014年度より消費税が5%から8%に引き上げられたことから、習い事の平均費用は月額15,446円と、前年に比べ約2,700円の増加を記録。習い事にかかる費用が「非常に負担」と感じるママの割合も増加し、昨年に比べて4.9ポイント上昇し、経済的な厳しさが浮き彫りになっています。

ママたちは、習い事にかかる費用を捻出するため、日々のやりくりに苦労しています。具体的には、「お小遣い」や「美容費」「被服費」「外食費」を削るなど、生活の中で調整を行っています。これらは、ママたちが工夫を凝らしている様子を示しており、家計のやりくりに対する責任感の強さが伺えます。