新たなリチウムイオン電池の製造技術が進化
近年、エネルギー問題の解決に向けて、多くの企業や研究機関がリチウムイオン電池の性能向上に努めています。このような中、ヴェルヌクリスタル株式会社は、従来の製造プロセスに革新をもたらす新技術の開発を進めています。同社の最新の研究提案は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による2025年度の「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」ステージゲート審査に合格し、フェーズBに進展しました。
ドライプロセス技術とは
リチウムイオン電池の従来の製造方法は、主に溶媒を利用したウェットプロセスが主流でした。この方法は乾燥や溶媒回収に多くのエネルギーを要し、その結果、製造コストが増えるだけでなく、CO₂の排出量も増加するという問題がありました。
そこで、ヴェルヌクリスタルが開発したのがドライプロセスです。この技術は、溶媒を全く使用せずに電極を製造する革新的なアプローチを採っています。これにより、製造プロセスの省エネルギー化、コスト削減、そして環境負荷の大幅な低減が期待されています。
研究開発の進捗
同社は2024年度に、信州大学と協力してドライプロセスの基盤技術を検証するため、フェーズAに採択されていました。今回のフェーズBへの移行は、研究開発を一層加速することができます。実用化を視野に入れた開発が、実際の産業応用へとつながることが望まれています。
持続可能な社会の実現へ
今後、ヴェルヌクリスタルは研究開発体制を強化し、技術の迅速な実用化と事業化を推進する意向を示しています。同社は、持続可能な社会の実現に向けたリチウムイオン電池の革新に貢献することで、次世代のエネルギー産業の発展を目指しています。
スタッフ募集のお知らせ
さらに、ヴェルヌクリスタルでは同社のビジョンに共感し、ユニコーン企業としての成長にチャレンジできる新メンバーを募集中です。もしこの挑戦に興味があれば、ぜひお問い合わせください。
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