DMG MORI Digital、EdgeTech+ 2024に出展し組込み開発ソリューション「Cente」をアピール
DMG MORI Digital株式会社は、2024年11月20日から22日にかけてパシフィコ横浜で開催された「EdgeTech+ 2024」に出展しました。同社が提供する組込み開発ブランド「Cente」は、IoT機器開発における無線化とセキュリティ強化に焦点を当てた最新の技術とサービスを展示しました。
無線化ソリューションの拡充
近年、IoT機器の無線化ニーズが高まる中、「Cente」はWi-Fi 6、802.11ah Wi-Fi HaLow、920MHz無線(LPWA)といった多様な無線規格に対応するソリューションを提供しています。特に、11月にリリースされたばかりの「Cente×Futaba無線ソリューション」は、双葉電子工業株式会社の無線モジュールとの連携により、開発効率と信頼性の向上を実現するサービスとして注目を集めました。
セキュリティ強化への取り組み
IoT機器のセキュリティ対策は、ますます重要になっています。DMG MORI Digitalは、これまで軽視されがちだったシリアル通信の暗号化に着目し、コンパクトながら高いセキュリティを実現した新製品『シリアル・セキュア通信プロトコルスタック』を発表しました。この製品は、データの安全性を確保し、サイバー攻撃からIoT機器を守る上で重要な役割を果たします。さらに、欧州サイバーセキュリティ法(CRA)への対応や、CenteFOTA(Over-The-Air)によるアップデート機能、IoTペネトレーションテストサービスなども紹介されました。
オープンソース対応への積極的な姿勢
「Cente」は、FreeRTOSへの対応など、オープンソースソフトウェア(OSS)との高い親和性を特徴としています。OSSを活用することで、開発の柔軟性と効率性を高め、多様なニーズに対応できる体制を整えています。DMG MORI Digitalは、OSSの課題に対する独自の取り組みについても説明し、開発者からの高い関心を集めました。
協業によるソリューションの提供
「Cente」は、DMG MORI DigitalとNXTech株式会社、双葉電子工業株式会社の3社による協業によって開発されています。それぞれの企業が持つ強みを活かし、開発ツール、リアルタイムOS、無線モジュールなど、IoT機器開発に必要な要素をワンストップで提供することで、開発期間の短縮やコスト削減に貢献します。
まとめ
DMG MORI Digitalの「Cente」は、無線化、セキュリティ、そしてOSS対応という3つの柱を軸に、IoT機器開発における課題解決に貢献する強力なソリューションを提供しています。今回のEdgeTech+ 2024での出展を通じて、同社の技術力と開発への取り組み姿勢を示し、多くの開発者や企業関係者から注目を集めました。今後の更なる発展と、IoT分野における更なる貢献に期待が高まります。