株式会社アクトとCyCraftが手を組み次世代のAIセキュリティを実現
2023年、株式会社アクト(本社:東京都文京区)と台湾のAIサイバーセキュリティ企業、CyCraftが新たなパートナーシップを結びました。この提携により、両社は日本におけるサイバーセキュリティ対策の領域を拡大し、高度なAI技術を駆使したインシデント対応サービスを提供することになります。
背景と目的
株式会社アクトは1994年に設立され、30年以上にわたり日本のIT業界で活動を続けています。公共機関や民間企業様々な顧客に対し、信頼性の高いITソリューションを提供しており、特に近年はサイバー脅威の進化に応じたセキュリティ対策に注力しています。独自ブランド「セキュリモ」を通じ、EDR(Endpoint Detection and Response)やSOC(Security Operation Center)、ゼロトラストネットワーク、SASE(Secure Access Service Edge)などの最新技術を駆使しています。
一方、CyCraftは2017年に設立された企業で、AIを活用したセキュリティ技術に特化しています。日本の市場には2019年から参入し、特にAPT(Advanced Persistent Threat)攻撃への対策やフォレンジック、AIによるセキュリティ自動化の領域で強みを持っています。東京都中小企業支援プロジェクトの公式セキュリティベンダーにも選定され、その評価は高まっています。
新しい提携内容
この提携によって、株式会社アクトはCyCraftの先進的なエンドポイントフォレンジックツール「XCockpit」を活用し、日本国内の企業へのインシデント調査サービスを提供します。サイバー攻撃が発生した際には、迅速に侵入経路を分析し、被害範囲を特定することで業務への影響を最小限に抑えることができます。また、企業内のセキュリティ脅威を可視化し、排除を助ける加えて、24時間365日体制でのセキュリティ監視を強化します。
さらに、CyCraftの最新AIソリューション「XecGuard」などを利用することで、生成AIの利用に伴う新たな脅威への対策も進めていく計画です。これにより、プロンプト攻撃への防御や組織全体のAI利用における信頼性向上を図ります。
今後の展望
CyCraft Japanのカントリーマネージャー、姜尚郁氏は、「株式会社アクトとの提携を嬉しく思う。この協業によって、セキュリティインシデントの早期発見と対応を実現し、お客様のビジネスを守るための新たな価値を創造したい」とコメントしています。
また、株式会社アクト代表取締役、小林智彦氏も「サイバー攻撃が進化する中、迅速なインシデント調査が重要である。CyCraft社との提携により、より強固なセキュリティサービスを提供できると確信している」と語っています。
会社概要
株式会社CyCraft Japan
CyCraftは、アジアをリードするAIサイバーセキュリティ企業として、AI技術を用いた防御自動化に注力しています。代表的な製品には、安全性を高めるための多層防御機能を持つ「XCockpitプラットフォーム」があり、企業に対してリアルタイムかつ高度なセキュリティ体制を提供しています。
株式会社アクト
アクトは、1994年の創業以来、迅速かつ最適なITソリューションを顧客に提供し続けており、安全で便利な社会の実現を目指しています。今後も、その技術力と信頼性の高いサービスで、さらなる発展を続けることでしょう。