有田焼とオランダデザイン
2015-12-03 14:00:02
有田焼とオランダデザインの融合が生み出す新ブランドの魅力
有田焼とオランダデザインの新たな可能性
佐賀県を拠点とする有田焼は、日本の伝統的な磁器製品の代名詞として、400年の歴史を誇ります。その社交界での人気は、17世紀半ば以降のオランダとの貿易によって更に広がりました。今回、新たに発表されるプロジェクト『2016/ project』では、有田焼の窯元と8か国から集まったデザイナーが協力し、革新的な新ブランドを展開します。これは、オランダとの交流を基にしたデザインとモノづくりが融合する取り組みです。
国境を越えた創造性の交流
『2016/ project』は、佐賀県が推進する「ARITA EPISODE 2」の一環で、世界的に評価されているオランダのデザイン力と有田焼の匠の技を結集することを目指しています。佐賀県は、2013年にオランダ王国大使館との間でクリエイティブ産業の交流に関する協定を結び、その協定を元に16の窯元と16組のデザイナーがコラボレーションを行っています。これまでに300点以上のコレクションを製作しており、2016年4月にミラノサローネで全作品を発表する予定です。
繁栄の歴史を現代に奏でる傑作
有田焼は1616年に日本初の磁器として誕生して以来、欧州の貴族たちに愛され続けています。『2016/ project』では、その歴史的な背景を活かし、伝統的な技術を用いた新たなデザインを提案します。クリエイティブディレクターには柳原照弘氏とオランダのデザインデュオ、ショルテン&バーイングスが名を連ねています。彼らが提案するデザインは、伝統的な製法を守りつつも、現代的で洗練されたスタイルを融合させたものです。
膨大なプロジェクト内容
プロジェクトは2013年に始動し、デザイナーたちはそれぞれ2回の有田訪問を経て、窯元との協業による商品開発を進めてきました。古民家を活用した「NEW ADDRESS」でのワークショップを通じ、地元の人々との交流が深まっています。このような努力を通じて、未来の有田を目指し、クリエイティブなプラットフォームを築くことを目指しています。
新ブランドには、機能性を重視した「スタンダード」シリーズと、技巧を凝らした「エディション」シリーズがあり、それぞれが有田焼の真髄を表現しています。特に「エディション」は、選りすぐりの素材を使用し、熟練の職人技によって生み出される最高のコレクターアイテムです。
国際的な教育・交流の舞台
また、佐賀県はアイントフォーフェン・デザイン・アカデミーやヨーロピアンセラミックワークセンターとの連携も強化しており、人材交流や研究の進展も期待されています。これは有田焼だけでなく、地域全体の特産品の振興にもつながるでしょう。
これからも有田焼の魅力を国内外で発信し続ける『2016/ project』に注目です。実際のコレクションは、ミラノサローネでのお披露目をぜひお見逃しなく!
目が離せない佐賀の新たな挑戦
有田焼400年の歴史と現代のデザインが結びつくことで、どのように新しい文化が生まれるのか、私たちも地元を含めた全国の皆さんと一緒に見守っていきたいと思います。これからの『2016/ project』から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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佐賀県庁
- 住所
- 佐賀県佐賀市城内1丁目1-59佐賀県庁
- 電話番号
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