ONESTRUCTIONの快挙
ONESTRUCTION株式会社は、国土交通省と共に、openBIM Awards 2025にて日本初の最優秀賞を受賞しました。この受賞は、建設業界における革新へとつながる重要な一歩であり、特に「建設とテクノロジーの架け橋に」というビジョンの実現に向けた大きな成果です。
受賞の詳細は、2025年9月22日から24日にドイツ・ベルリンで開催されたbuildingSMART Internationalサミットで発表されました。国土交通省を中心とする産学官のチームは、インフラ設計部門において、BIM/CIM技術を駆使した積算の効率化・省人化の取り組みを行い、その成果が国際的に認められたのです。
受賞の背景
今回の最優秀賞は、「openBIMを用いた設計から数量算出までの自動データ連携システムの開発」に対するものであり、特に以下の点が評価されました。ソフトウェアによって作成された3次元モデルの情報を、国際標準に則った一般公開プログラムの仕様に基づきシステム間で連携させ、その情報を半自動的に土木事業の積算システムへ取り込むことが可能となった点です。
このような取り組みは、従来の手法では生じがちなミスの軽減や、作業の効率化につながります。ONESTRUCTIONが開発したOpenAECは、IFCやIDSなどのopenBIM国際標準を実装し、積算向けデータへの連携を支えています。これにより、業務のスピードアップと精度向上が見込まれます。
今後の展望
今回の受賞を契機に、ONESTRUCTIONは実運用に耐えるワークフローの整備を進めていくことを約束しています。特に自治体や民間事業者との連携を強化し、国際標準に基づくデータ連携を通じて、積算や設計プロセスの生産性向上を目指します。また、openBIMの利点をOpenAECを通して、より多くの業界関係者に広めていきたいと考えています。
CEO西岡のメッセージ
ONESTRUCTION株式会社の代表取締役CEOである西岡大穂氏は、「このたび、弊社が参画した産学官連携プロジェクトが、建設業における国際標準を策定するbuildingSMART Internationalのイベントで世界的に評価されたことを光栄に思います」と語りました。
彼は続けて、国土交通省や協力機関との成果の共有を嬉しく思うとともに、今後のソリューション開発への意気込みを示しました。特に、日本の技術が国内外で広く活用されるよう、努力を続けていく意向を表明しています。
openBIM Awardsについて
openBIM Awardsは、buildingSMART Internationalが主催する国際的なアワードで、openBIM技術を用いた優れた実装や事例を表彰するものです。2024年にはONESTRUCTIONがテクノロジー部門で日本初のファイナリストに選出されるなど、併せて国内外での技術革新が期待されています。公式HPもぜひチェックしてみてください。