株式会社manabyが新たに就労定着支援事業を開始
株式会社manaby(マナビー)は、障害を持つ方に向けた就労支援を行っている企業で、宮城県仙台市に本社を置いています。このたび、同社は新たに就労定着支援事業を本格化させることを発表しました。この取り組みは、障害者が働く環境において、より長期的かつ安定して職場に定着できるように支援することを目的としています。
事業の背景と目的
マナビーは2016年に設立され、「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」というミッションのもとに、多様な就労支援サービスを展開してきました。特に、就労移行支援を通じて障害者を職場に送り出す活動に力を入れていますが、近年、この活動だけでなく、就職後の職場定着に関する支援も重要な課題として注目されています。
就職後、障害者がどのように職場に順応し、仕事を続けられるかは、延長してサポートしていくことで改善される可能性が高いと考えられています。現在、マナビーは仙台エリアを中心に既存の就労移行支援事業所におけるサービスに加えて、新たな支援サービスをスタートさせ、2024年8月には行徳駅前事業所、古川事業所、さらに10月には相模原事業所でサービスを提供予定です。
就労定着支援事業の概要
就労定着支援は2018年に開始された障害福祉サービスであり、雇用後の障害者が安定的に働けるよう長期間にわたってサポートを行います。この支援は、就職後7ヵ月目から最長で3年間利用できるものです。本人との継続的なコミュニケーションを通じて、仕事や生活における様々な問題を解決するために、雇用主や医療機関との調整を行います。
利用者に寄り添う一貫したサポート
マナビーの就労支援は、単に就職を決めるだけでなく、その後も利用者が安心して自分らしい働き方を維持できるように、全力でサポートすることを大切にしています。就労移行支援のサービスから始まり、その後の定着支援まで、スムーズな流れを確保することで、雇用事業主との連携を強化し、よりよい職場環境を構築していく狙いです。
また、マナビーは障害者がITスキルを学べる環境を提供しており、eラーニングなどのシステムを活用して、在宅で学びながら自分のペースで成長できる機会を提供しています。これにより、外出が難しい方でも、自身のキャリアを築くことが可能です。
社会貢献と市場参入
マナビーは、事業を通じて障害者が自分らしく仕事をするための支援サービスを提供し、2016年からの展開を通じて全国に30以上の拠点を持っています。2022年には東証 TOKYO PRO Marketへ上場し、今後もサービスを拡大していく意向を示しています。マナビーは、働くことに悩みを持つ方々に寄り添い、その支援を通じて、社会全体の理解と受け入れの環境を整備していく役割を担っています。
まとめ
就労定着支援事業を本格的に開始する株式会社manabyの新たな取り組みは、障害を持つ方が自分らしく、長く安心して働くための重要な支援を提供するものです。就労移行支援から始まる一貫したサポートを通じて、利用者が生き生きと働ける社会を実現するための努力が期待されます。