介護士の本音調査:親を入居させたくない理由
高齢者の介護を考える上で、居住先や施設選びは非常に重要なテーマです。今回、「千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス」を運営するひまわりライフサービス株式会社が実施した調査によれば、現在民間の老人ホームで働く介護士のうち、約6割が自身の職場に親を入居させたくないと回答しています。一体、なぜこのような結果になったのでしょうか。
調査背景
年齢が50歳を過ぎると、親御さんの将来を思いやる方が増えます。しかし、介護が必要になったとき、どの老人ホームに入居されるのかが悩みの種です。実際に介護現場で働いている人々の意見を聞くことで、老後の日々を過ごす場所選びについてのヒントが得られるかもしれません。
介護士の満足度と不満
調査では、介護士に対して今の環境にどの程度満足しているかを尋ねました。結果として、約50%が「とても満足」または「満足」と回答した一方で、他の50%は「とても不満」または「不満」という結果に。
満足している理由で多かったのは、「給与が高い」と「職場の人間関係が良好」という声です。一方、不満を感じている理由としては、新型コロナウイルスの影響で負担が増加したり、人手不足から来る業務の過重が挙げられました。
やりがいを感じる瞬間
介護士としての「やりがい」は非常に重要で、そのポイントは「人から感謝されること」に多く集約されます。多くの介護士が、日々の仕事で感謝の言葉をかけられる瞬間にやりがいを感じています。具体的には、「ありがとう」と言われることが何より嬉しい、との回答が目立ちました。
給与への不満
しかし、今回の調査結果で特筆すべきは、約51%が「給与面」に不満を感じているということです。介護業界は平均年収が約370万円(令和2年度調査)と決して高くないため、この点が多くの介護士にとって悩みの種になっています。
親を入居させたくない理由
介護士が勤務する施設に親を入居させたくない理由について聞くと、代表的な回答は次の通りでした:
- - 内情を知っているため、入居させるのが不安
- - 他の施設の方が丁寧だと思う
- - 人手不足で適切なケアが受けられない
- - 料金が高いがサービスが不十分
これらの声から見えるのは、介護士自身が感じている職場の課題です。実際の現場を知っているからこそ、より高い基準を求めているのかもしれません。
理想の老人ホームの条件
逆に、介護士が入りたい、または家族を入れたいと思う理想の老人ホームにはいくつかの共通点があります。それは、スタッフの人員に余裕があり、医療体制が充実していることです。設計や立地も大切ですが、ここでは人を重視したいという願望が伺えます。
施設選びのポイント
実際に介護士が薦める老人ホーム選びのポイントは、以下の通りです:
- - 訪問の際は、職員が忙しい時間帯に行くこと:忙しい時間にどれだけ丁寧な対応をしているかが重要。
- - スタッフの余裕があること:人員や時間が確保されていることが質の高い介護に繋がります。
- - 看護医療と介護の連携が取れていること:この連携が深いほど、入居者に安心感があります。
まとめ
今回の調査を通じて、介護士が直面している職場環境の実態や、親を入居させたくない理由が浮き彫りになりました。老人ホーム選びは、やはり人の手によるものが大きいのです。本人たちの意見を参考にすることで、より適切な施設を見つける手助けとなるでしょう。
千葉県内での情報については、「千葉老人ホーム・介護施設紹介所リーブス」の活用をお勧めします。専門の相談員がしっかりとサポートしてくれます。