商船三井CVC、VFlowTechに投資
商船三井グループの一員である株式会社MOL PLUSは、シンガポールのスタートアップであるVFlowTech Pte Ltd.に出資を決定しました。VFlowTechは、次世代のエネルギー蓄電池として注目が集まるバナジウムレドックスフロー電池を開発している企業です。
VFlowTechの革新技術
VFlowTechは、南洋理工大学からスピンオフした企業で、その設立には同大学の研究成果が大いに寄与しています。彼らが提供するバナジウムレドックスフロー電池は、従来のレドックスフロー電池が誇る長寿命や高い安全性に加え、独自のバッテリー構造とマネジメントシステム(BMS)を用いることで、エネルギー蓄電効率の向上とコスト削減を実現しています。
この技術の導入によって、様々な分野でのエネルギー効率の改善が期待されています。
物流業界への導入促進
MOL PLUSは、MOL(Asia Oceania)Pte. Ltd.と共同で、2024年10月にVFlowTechとの間で覚書を交わす予定です。この覚書は、アジア・太平洋地域でのバナジウムレドックスフロー電池の物流業界への導入を進めることを目的としています。この協業により、MOL PLUSはさらなる市場展開を加速し、持続可能なエネルギーソリューションの提供に寄与することを目指しています。
スタートアップとの連携
今後、MOL PLUSはスタートアップ企業との出資や協業を通じて、革新的なアイデアや技術を活用し、商船三井グループのリソースと融合させることで、「海運業と社会に新しい価値をプラスする」ことを継続していく計画です。これにより、新規事業の創出が期待されており、未来に向けた新しいエネルギーの利用方法を模索する企業の姿勢が伺えます。
VFlowTechの基本情報
- - 会社名: VFlowTech Pte Ltd.
- - 代表者: Dr. Avishek Kumar
- - 設立: 2018年
- - 本社所在地: シンガポール
- - 事業内容: バナジウムレドックスフロー蓄電システムの開発・製造
- - ホームページ: VFlowTech Website
インドにあるVFlowの製造工場やバッテリーの進化が市販化される日も近づいています。持続可能なエネルギーソリューションは、今後の社会においてますます重要な役割を果たすことでしょう。MOL PLUSの取り組みが広がることで、エネルギー産業における新たな可能性が開かれることが期待されます。