テルストラ・ジャパンとMCデジタル・リアルティの業務連携の強化
2023年、テルストラ・ジャパン株式会社とMCデジタル・リアルティ株式会社(MCDR)は、日本における包括的な業務連携を強化することを発表しました。この取り組みにより、成田空港(NRT)と関西空港(KIX)での接続利便性が大幅に向上します。これで利用者は、MCDRの多様なコネクティビティサービスに加え、テルストラの高速で安定したインターネットサービスを享受できるようになります。
コネクティビティの向上
この新たな協力関係により、NRTとKIXキャンパス利用者は、拡張性に優れたIPベースの仮想プライベートネットワーク(IPVPN)や、高帯域幅のイーサネット専用回線(EPL)を迅速に導入・利用できるようになります。また、テルストラが保有する海底ケーブルを介しての国際専用線も利用可能となり、世界中のさまざまなデータソースへの接続が一層容易になります。
特に今回の提携は、テルストラがサービスする200以上の国および地域における企業やデータセンター、パブリッククラウドへの接続を可能にし、AI活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に寄与することが期待されています。MCDRは、顧客のデータ利活用を通じたビジネスの成長やイノベーションの実現に向け、通信事業者やクラウド事業者との連携を強化するコネクティビティサービスの拡充を目指しています。
データコミュニティの拡張
新たな取り組みにより、MCDRは世界6大陸にわたる25カ国以上、50都市以上、300ヶ所以上のデータセンター拠点を持つデジタル・リアルティの「PlatformDIGITAL®」を活用し、顧客やパートナーに対して豊富なデータコミュニティを提供することが可能になります。このような環境により企業は、リアルタイムでのデータ活用がしやすくなり、ビジネスの革新を加速することが期待されます。
お客様への影響
両社は、テルストラの国際接続サービスの強みとMCDRが提供する未来志向のデータセンターを組み合わせて、オープンなエコシステムを拡張します。これにより、顧客はプラットフォームから様々なクラウド、ITサービス、ネットワークサービスを利用し、より迅速かつシームレスにデータから価値を引き出すことができるようになるでしょう。
企業代表者のコメント
テルストラ・ジャパンの代表取締役社長である伊藤悠祐氏は、「アジア太平洋地域で数十年にわたり国際接続サービスを提供してきた実績を持ち、MCDRとの連携を通じて、より高性能な接続性を提供できることを非常に嬉しく思います」と語っています。
一方、MCDRの代表取締役社長である畠山孝成氏は、「AI活用やDXの推進には、未来志向のITインフラが必須です。テルストラとの連携を強化し、弊社のお客様がグローバルなビジネス成長を加速できるよう、さらにお手伝いをしてまいります」と強調しています。
MCデジタル・リアルティについて
MCデジタル・リアルティは、三菱商事と米国Digital Realtyの合弁会社であり、日本でコロケーションおよびインターコネクションサービスを展開しています。高品質なITインフラを通じてお客様のビジネス拡大とイノベーション創出に寄与することを目指しています。
テルストラについて
テルストラはオーストラリアの大手通信・テクノロジー企業であり、国際的なビジネスを展開しています。アジア太平洋地域最大の海底ケーブルネットワークを構築し、多様な通信インフラを提供することで、数多くの企業にサービスを提供しています。
この新たな協力関係は、デジタルシステムを活用した成長を目指す企業にとって、非常に大きな意味を持つものと期待されています。