株式会社プログレスのタイ法人設立の背景と目的
株式会社プログレスは、最新のテクノロジーを活用したシステム開発やプロジェクト管理を行う企業で、東京都千代田区に本社を構えています。この度、彼らはタイに「Progress All (Thailand) Co., Ltd.」という法人を設立し、2024年12月より本格的に事業を開始することを発表しました。
タイ法人設立の背景
近年、日本国内ではIT人材が極度に不足しているという現状が指摘されています。経済産業省による「IT人材需給に関する調査」では、2030年には最大約79万人のIT人材が不足するとの予測が示されており、それと同時に従来型のIT人材が約10万人余るという矛盾した状況が生まれるとされています。このような背景から、プログレスは海外での人材獲得を目指し、タイ法人の設立に至ったと言います。
タイにおける3つの目標
Progress All (Thailand) Co., Ltd.(PAT)は、主に次の3つの目標を掲げています。まず、従来型のIT人材に依存するのではなく、高度なIT能力を持つ人材を育成していくこと。次に、日本に親近感を持ち、日本のIT業界に貢献できるエンジニアを獲得すること。最後に、日本式の開発を理解し、日本のエンジニアと一緒に開発を行うことができる競争力のある人材を提案することです。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)
プログレスは「日本とタイの架け橋になり、ITを身近なものとして活用し新しい価値観を生み出す」というミッションを掲げています。また、彼らのビジョンは、ITを用いてタイに住む人々を豊かにし、日泰のITの交流を促進することです。さらに、全ての関係者に感謝の意を捧げ、自分たちの成長を楽しみながら、社員幸福度がタイで一番高い企業を目指すとのことです。
事業内容と実績
PATは、タイにおいても日本本社と連携し、システム開発や運用保守を行います。特に、基本設計からシステムテストまでのフェーズを担うことで、より質の高いサービスを提供することを目指しています。また、タイ投資委員会(BOI)からの投資奨励法の認可も取得しており、より良い環境で事業を展開していくことが可能です。
プログレスは、Webアプリケーションの設計やクラウドインフラの構築、プロジェクト管理サービス(PMO)等を通じて、顧客のIT化業務課題を解決することに注力しています。さらには、サブスクリプション型サービス「acomo」や「シスモリ」といった自社プロダクトも展開しています。
今後の展望
2030年に向けたIT人材不足の対策として、プログレスはタイ法人の運営を通じて、より多くの優秀なエンジニアを育成し、日泰両国のIT業界に新たな価値を提供し続けます。テレワークを積極的に活用し、関わる全ての人々に最高の満足を届けるため、施策の見直しや新しいツールの開発を継続的に行う意向を示しています。すでに、厚生労働省からの表彰や、総務省による「テレワークトップランナー」にも選ばれるなど、業界内での評価も上昇しています。
これからもプログレスの挑戦から目が離せません。日泰のIT業界の架け橋となるべく、新たな風を吹き込む彼らの活動に注目が集まっています。