システムの障害をゼロに近づける新たな試み
IT環境が日々変化し、リモートワークやクラウドの普及が進む中、企業にとっての情報システム運用は非常に複雑化しています。システム障害が企業の経営に悪影響を及ぼすことも多く、これを防ぐための対策が求められています。そんな中、アイビーシー株式会社は自社製品であるシステム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」とネットワークフロー解析ツール「Flowmon」を連携させることで、システムの「性能分析」と「フロー解析」を一元的に管理する新しい機能の提供を発表しました。このAPI連携は、2022年5月10日から利用可能となります。
開発背景
急速に進化するIT環境では、システムの障害が発生した際、その原因を迅速に特定し復旧することが企業運営の鍵となります。しかし、新たに導入された機能は、単なる対応策に留まらず、障害そのものを未然に防ぐことを可能にします。これにより、企業は運用コストを削減しながら、トラブルに対する強固な体制を構築することができるようになります。
システムの統合運用
System Answer G3は、ITシステム全体の性能を監視し、分析、予測する機能を持ちます。一方、Flowmonは、ネットワークフローの情報を取得し、詳細な監視と分析を行います。これにより、「誰が」、「いつ」、「どこで」、「何をしたか」というユーザやアプリケーションの利用状況を完全に把握でき、直感的なGUIによって迅速なデータ解析が可能になります。
具体的な機能
このAPI連携の利点は、さまざまなシステムでの情報の相互利用にあります。例えば、System Answer G3のGUI上でネットワークフロー解析ができるため、障害発生時にも操作がシンプルになります。機器の性能情報とフロー情報の双方を一つの画面で確認可能なため、調査にかかる時間が大幅に短縮できることが期待されます。また、一つのSystem Answer G3に複数台のFlowmonを連携させることも可能で、フロー統計情報をポータル画面で一元表示することもできます。
トラブルの先を見据えた運用
これまでは、障害が発生後にどれだけ早く復旧できるかという点が重要視されていました。しかし、今後は法線の「キャパシティ予知」「昨対比較」「変動検知」機能が搭載されることにより、障害を事前に防ぐ運用が可能になります。万が一の際でも、原因を迅速に特定し、復旧にかかる時間を短縮することができるようになります。これにより、システム運用はただの対応から先回りした予防へと進化します。
利用開始にあたって
今回の新機能はすでに利用されている「System Answer G3 v03.25-00」以降から有効となり、追加費用なしでAPI連携を通じて利用することができます。この発表を受けて、オリゾンシステムズの取締役である中嶋俊之氏も、包括的な管理ニーズに応える重要なステップであると期待を寄せています。
アイビーシーについて
アイビーシー株式会社は2002年に設立された企業で、ITシステムの性能監視に特化したツールの開発・販売を手がけています。最新技術を駆使したシステムの運用管理を行い、企業の効率向上に貢献しています。今後もより良いソリューションを提供し続けることを目指しています。
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