シシガミカンパニーと小友木材店が森林利用を変革する協力関係を結成

新しい森林の活用への第一歩

2024年4月に設立された株式会社シシガミカンパニーと、岩手県花巻市に位置する株式会社小友木材店が、新たな森林活用に向けて共同の業務連携を開始しました。この連携は、「誰もが簡単に楽しく森林に関われる社会を実現する」という共通のビジョンを背景にしており、両者のリソースを活用していきます。

シシガミカンパニー — 次世代の森林レンタル

シシガミカンパニーは、森林を次世代へ胸を張って引き継ぐ財産にすることを目的にした新しいタイプの森林ベンチャーです。主力サービスである「森林レンタルフォレンタ」は、キャンプ愛好家に向けて年間契約で森林をレンタル提供します。このサービスにより、森林所有者にとっては木材生産以外の新たな収益の道が開かれ、都市部の人々には気軽に利用できるプライベート空間が提供され、地方経済の活性化が期待されています。

もちろん、フォレンタはただのキャンプ場ではありません。森林での国産トリュフ生産や森林浴ツアーなど、様々なアクティビティの開発に取り組むことで、森林が持つ多様な魅力を引き出しています。

小友木材店 — 120年の歴史を持つ林業のプロ

長い歴史を持つ小友木材店は、基本理念として「世界で一番カッコいい木材店」を掲げています。具体的には、広葉樹を中心とした素材生産を行いながら、木材加工のワークショップを提供したり、地域密着型の事業を展開しています。その中での重要な開発の一つが電動小型木材搬出機「山猫」です。

この「山猫」は、林業・木材業のプロでない一般の方々にも便利に使えるように設計されています。軽量で扱いやすく、さまざまな場面での活用が期待されています。例えば、薪の移動や倒木の搬出作業など、林内でのさまざまな作業をサポートします。

森林と都市をつなぐ新たな体験

両者の連携によって実現される新たな試みとして、まずはフォレンタでの「山猫」の活用が挙げられます。特に、道から離れた場所でキャンプをする際には、山猫を利用することで、キャンプ道具の搬入を楽にし、より気軽にワイルドキャンプを楽しむことが可能になります。また、小友木材店が管理する森林、特に遠野市の森林エリアでのフォレンタオープンも計画中です。

このように、シシガミカンパニーと小友木材店の提携により、森林利用の新しい形が地域発展に寄与し、都心部からの人流の促進にも期待が寄せられています。両社の代表者は、今後この連携を拡大し、さらなる発展を目指す意向を示しています。

私たちの生活と森林がより密接に結びつくことで、日本の未来における森林の価値が再評価され、多くの人にとって森林が身近な存在となることを願っています。