アルケアが目指す地域医療の未来
2025年の「看護の日」を迎え、アルケア株式会社(本社:東京都墨田区)は、医療・介護の未来をより良くするための取り組みを紹介します。「親切な製品をつくる」という理念を基本に、医療従事者やケアを受ける人々に向けた製品やサービスの提供を行っています。今回は、地域連携支援活動を中心に、医療・ケアの質を向上させるための施策について掘り下げてみます。
地域包括ケアシステムの重要性
日本の医療政策は急速に変化しており、新たな地域医療構想の推進が求められています。これに伴い、在宅医療や介護施設でのケアの重要性が高まっていますが、それを支える「地域包括ケアシステム」の構築が不可欠です。このシステムは、医療、介護、生活支援を一体的に提供するものであり、地域内で患者が安心して生活できる環境を整えることが目的です。
現在、多くの患者さんが「自宅で最期を迎えたい」と望んでいますが、実際には17.6%しかその願いが叶っていません。これは、医療・介護環境における重要な課題の一つです。厚生労働省の調査によれば、看護職員の不足もこの問題を深刻化させています。
アルケアの取り組み
アルケアは、地域連携の強化を通して、そうした医療・ケアの課題を解決するための支援活動に取り組んでいます。全国の20エリアで実施されている地域連携支援活動では、医療従事者が抱える具体的な問題を抽出し、解決策を模索することが求められています。
以下に、岐阜市における事例検討会を紹介します。ここでは、医療従事者たちが定期的に集まり、共有された課題をもとに実践的な情報交換が行われています。
課題抽出と解決へのアプローチ
事例検討会では、(1) 医療従事者同士の繋がりを作り、相談・学び合える環境を整える、(2) 地域で必要なケア材料の情報を共有し、入手しやすくすることが課題として挙がりました。
1.
顔の見える相談の場の創出
定期的なレクチャーを実施し、困難な症例について他の医療従事者と相談できる場を設けました。これにより、専門知識の向上と情報伝達が円滑に行われるようになりました。
2.
ケア材料に関する情報共有
地域の薬局と連携し、必要なケア材料を地域で手に入れられる環境を整える取り組みも実施されています。参加者たちは、居住地域でのケア材料の供給方法についても情報を交換できます。
参加者の声と評価
事例検討会への参加者からは、高い評価が寄せられています。
- - 資料や知識が増加し、ケアの選択肢が広がった。
- - 他の医療従事者と意見交換ができ、良い刺激を受けた。
- - 地域でのつながりが強化され、自信を持った対応が可能になった。
より良いケアの共創を目指して
アルケアは、今後も地域医療の質向上に向けて、様々な活動を支援し続け、より良いケア環境を築いていく所存です。医療従事者、患者、その家族が共に生きやすい社会を実現するために、引き続き取り組みを進めていきます。
アルケア株式会社について
1955年に設立され、医療機器や消耗材料の開発、販売を行う。医療分野におけるニーズに応え、最適な製品を提供することを目指し、地域医療の充実に寄与しています。
社名: アルケア株式会社
創業: 1955年7月
代表者: 代表取締役社長 伊藤克己
売上高: 161億円(2024年6月期)
従業員数: 576名
URL: 公式サイト