新時代の実話怪談集 『なにか、いる』の魅力とは
2023年6月21日、ホラー好き待望の新刊『なにか、いる』が登場します。この書籍は、呪物蒐集家として知られる田中俊行が監修を担当し、さまざまな分野で活躍する気鋭の怪談師たちが集結し、一冊にまとめたものです。新感覚の実話怪談集として、多くの読者に新たな恐怖体験を提供することを目指しています。
視覚で感じる恐怖
本書には、奇妙な現象が巻き起こる様々な場面が描かれています。真夜中の神社や海、小学校、さらには押し入れの中と、まったく異なる場所で体験した怪談を42篇収録。これらのエピソードは、読者に対して恐ろしい想像を掻き立てる内容となっています。たとえば、ある話では海辺で巨大なめくじが現れたり、また別の話では宙に浮く老人が登場します。このように、多様な「なにか」が潜むことで新たな恐怖を感じられることでしょう。
魅力的な著者陣
本書の著者陣には、田中俊行をはじめ、木根緋郷、小泉怪奇、ウエダコウジ、富田安洋、チビル松村、ワダといった、個性豊かな怪談師たちが名を連ねています。それぞれが自身の経験や物語をもとに執筆した怪談は、通常のホラー作品とは一線を画しています。
- - 田中俊行:オカルトコレクターであり、実体験に基づいた怪談を多く蒐集しています。彼の独特な視点から描かれる怪談は、読者を引き込む力が強いです。
- - 木根緋郷:怪談の多様性を主張し、聴き手の想像力を喚起するスタイルが特徴。リアルな怪談イベントを主宰し、聴取者とのインタラクションも大切にしています。
- - ウエダコウジ:怪談イベントに多く参加し、視覚的な表現にも重点を置いています。異なるメディアでの発信力は非常に高く、子供向け怪談イベントにも出演するなど幅広い活動を行っています。
- - 富田安洋:不動産業界に身を置きながら、怪談という異業種での活動も行っています。「事故物件」の経験から生まれるリアルな怪談は、多くの人々の関心を集めています。
- - チビル松村やワダも、それぞれ独自の怪談を収集し、語るスタイルが磨かれています。特にワダは建築家であり、怖い話を聞くうちに、建築物のデザインにも影響を与えたと言われています。
田中俊行が語る怪談の世界
田中俊行は、幼少期より怪談に興味を持ち、さまざまな体験をもとにその魅力を追求してきました。彼の収集した呪物の数々が怪談のストーリーに彩を添え、恐怖を引き立てています。彼自身が語る怪談は、まるでその場にいるかのような臨場感を持ち、多くの聞き手を魅了してきました。
装画と書籍の詳細
本書の装画を担当するのは、ホラー漫画家・金風呂タロウ。彼の描くイラストは、文字だけでは伝えきれない恐怖感を強調し、物語に深みを与えています。
書籍の価格は1,980円(税込)と手に取りやすい価格帯で、四六判ソフトカバー仕様。恐怖に興味がある方、怪談に魅了される方にとって、必読の一冊と言えるでしょう。
この夏、あなたの心に残る不気味な物語をぜひ体験してみてください。