苫小牧の蓄電所
2025-09-01 16:07:22

北海道苫小牧市における決定的な脱炭素化への第一歩

NTTアノードエナジーの新たな挑戦



2023年、NTTアノードエナジー株式会社が北海道苫小牧市で、新たに系統用蓄電所を構築することが発表されました。このプロジェクトは、地域の脱炭素化を進めるだけでなく、電力供給の安定性を高めることを目的としています。工事は2025年8月に開始され、運営は2028年度に始まる予定です。

脱炭素化と電力供給の必要性



日本が2050年のカーボンニュートラルを達成するためには、再生可能エネルギーの利用拡大と供給の安定化が不可欠です。特に北海道では、風力や太陽光といった自然エネルギーが重要な電源となっていますが、それらは天候に左右されるため、安定運用のためには蓄電所が必要です。これに呼応してNTTアノードエナジーは苫小牧市に、「76,776 kWh」という大規模な蓄電能力を持つ蓄電所を設けることになりました。

具体的な施策と技術



このプロジェクトは、資源エネルギー庁の支援を受けています。具体的には、全国9つの電力エリアでの蓄電所の構築や運用の経験を活かし、NTTの先進技術である「エネルギー流通プラットフォーム」を用いて行われます。このプラットフォームによって、電力市場での取引の最適化や自動化が実現され、地域の脱炭素化に寄与します。

未来へのビジョン



蓄電所の運用が開始されると、電力取引市場を利用した新しいモデルが展開される予定です。まずは小売電気事業者への電力卸供給を通じて、安定した電力供給を実現します。さらに、将来的には遠隔地の再生可能エネルギーとの協力を進め、充放電を通じた24時間営業のカーボンフリー電力供給を目指します。

NTTアノードエナジーは、蓄電所の運用によって再生可能エネルギーの普及を促進し、持続可能な社会の実現についても寄与していく考えです。

北海道苫小牧蓄電所の概要


  • - 名称: 北海道苫小牧蓄電所
  • - 設置場所: 北海道苫小牧市
  • - 電池種類: リチウムイオン電池
  • - PCS出力: 18,200 kW
  • - 公称容量: 76,776 kWh(一般家庭約6,700世帯分の1日の電力に相当)
  • - 運転開始: 2028年度(予定)
  • - 事業者: NTTアノードエナジー株式会社

このように、NTTアノードエナジーのプロジェクトは、地域の持続可能なエネルギー供給の実現に向けた大きな一歩です。脱炭素化と電力安定供給の両立を目指し、次世代エネルギー社会の構築へと繋がることが期待されています。


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会社情報

会社名
NTTアノードエナジー株式会社
住所
東京都港区芝浦3-4-1グランパークタワー
電話番号

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