山梨県は、県内で開発された先端技術やサービスの本格的な事業展開を支援するため、新たな取り組みとして「TRY!YAMANASHI!社会実装サポート事業」を立ち上げました。この事業は、県がこれまで実施してきたスタートアップ支援事業で採択され、実証実験等を経てブラッシュアップされた技術やサービスに対し、県内での本格的な事業展開に向けたプロジェクトを全面的にサポートするものです。
今年度初めて募集が行われた第Ⅰ期では、厳正な審査の結果、以下の2社が採択されました。
1. 採択企業
INNFRA株式会社(本社:甲府市丸の内)
- プロジェクト概要:道の駅富士川への防災拠点向けコンテナ型水循環システムの実装
- 独自に開発した水循環システムを、山梨県唯一の防災道の駅である道の駅富士川に実装することで、災害時だけでなく平常時にも利用できるフェーズフリー型の水供給を実現します。
株式会社マリス creative design(技術開発拠点:甲府市丸の内)
- プロジェクト概要:視覚障がい者/高齢者のための歩行・自立支援機器「seeker」の実装
- 視覚障がい者や高齢者が安心して外出できる社会を目指し、歩行アシスト機器「seeker」の量産化を進め、県内の視覚障がい者や高齢者等へ実装していきます。
2. サポート内容
採択された企業に対しては、最大500万円(補助率1/2)の補助金が提供されます。さらに、実装パートナーとの調整や専門家との連携など、事業化に向けた伴走支援も実施されます。
3. スケジュール
社会実装プロジェクトは、令和6年11月から令和7年9月末までの期間で実施されます。
「TRY!YAMANASHI!社会実装サポート事業」は、山梨県が掲げる「テストベッドの聖地」という目標を達成するための重要な取り組みです。先端技術の実用化を促進することで、地域経済の活性化や社会課題の解決に貢献することが期待されます。
最新情報は、やまなし未来創造インフォメーションサイトで確認できます。
https://www.pref.yamanashi.jp/try_yamanashi/support.html