TOKYO FMの中間決算
2025-11-28 16:24:41

TOKYO FMの2025年度中間決算、放送事業は厳しさもIP企画事業は成長を記録

TOKYO FMの2025年度中間決算



1. 中間決算の概要


株式会社エフエム東京(TOKYO FM)は2023年11月28日に取締役会を開催し、2025年度の第61期中間決算を承認しました。この決算において、放送事業からの収入が減少し、全体的な業績に影響を与えていますが、IP企画事業が著しい成長を記録しました。

2. 中間期の業績概況


2025年度の中間決算は、売上高が49億6千5百万円となり、前年同期比で4.2%の減少を見せました。営業利益は1億2千0百万円、経常利益は3億9百万円で、それぞれ前年同期と比較して28.0%および8.2%の減少となりました。ただし、中間純利益は3億1百万円となり、前年同期比で1.9%の増加を記録しました。

特に放送事業に関しては、タイム収入が前年同期比11%減となり、ネットワーク案件の減少が影響しています。一方で、スポット収入は夏以降に改善が見られたものの、最終的には2.5%の減少で終わりました。このように、放送事業全体では大幅な減収となりました。

その一方で、前期から強化を図っている「IP企画事業収入」は、前年同期比で46.0%の増加を達成しました。この成長は、声優やゲーム実況者に対する有料会員の増加に支えられたものです。有料コンテンツ収入は159.9%の増加を記録し、物販収入も158.5%の増加と連携して成長しました。

3. 経費の動向と業績改善要因


一方で、販売費および一般管理費については、業務再編や組織見直しによる労務費の削減、さらには減価償却費の減少などが寄与し、全体で5.1%の減少を見せました。この結果、高まったIP企画事業の収益は営業利益の増加に寄与しましたが、依然として放送事業の収支悪化により利益を完全に補填することはできませんでした。

中間純利益が年間計画を上回った理由としては、繰延税金資産の増加によって法人税が減少したことが挙げられます。これにより、最終的な利益が前年同期と比較して1.9%増となる結果となりました。

4. 今後の展望


2025年度の下期に向けた展望も注目されています。10月単月の営業利益は前年同月より6千9百万円改善し、11月の営業利益見通しも前年実績を上回る2~3千万円とされています。この改善は、スポット収入の増加、及び経費の抑制が寄与しているためです。

特に、10月は前年同月比で9.3%の増、11月は35.6%の増と、スポット収入が好調に推移しています。今後はこの良好な収入を維持し、IP企画事業のさらなる成長と費用管理を強化することで、通期予算の達成を目指す方針です。

また、民放業界全体で進められているコーポレート・ガバナンスの強化を受けて、TOKYO FMでは人権方針の策定や内部統制の強化を進めています。これも経営の重要な課題として位置づけられています。

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詳しい情報や質問がある場合は、株式会社エフエム東京のコーポレート・コミュニケーション室までお問い合わせください。電話番号は03-3221-0080、メールは[email protected]です。さらに詳細な情報は、公式ウェブサイト(TOKYO FM)をご覧ください。


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会社名
株式会社エフエム東京
住所
東京都千代田区麹町一丁目7番地
電話番号
03-3221-0080

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